(初)見仏日:2009(平成21)年4月13日
(再)見仏日:2012(平成24)年4月8日他
とにかく凄いので東寺だけは死ぬまでに一度は訪れてみてください。
食堂、講堂、金堂、五重塔、宝物館・・・全部イイっ!です。
できれば寺宝展が開催されている時に行ってください。宝物館の兜跋毘沙門天と会えます。
東寺のメインの仏像(立体曼荼羅、薬師如来、日光・月光菩薩など)については他のブロガーの皆様が詳しく解説なさっているのでココでは少し趣向を変えて兜跋毘沙門天を支える地天女の両脇に居る羅刹女のことを書いてみます。
↑この全身の造形の細かさ美しさときたらもうっ!
兜跋毘沙門天を持ち上げる格好の人が地天女。
その地天女を左右で支えているのが十羅刹女のうち尼藍婆/にらんば・毘藍婆/びらんば、の2人。
十羅刹女の名前は『法華経陀羅尼品(玄奘訳)』に出て来るそうで、玄奘といえば『西遊記』で有名な三蔵法師のことです。
で、その西遊記にも十羅刹女が芭蕉扇という秘宝を携えて登場するエピソードがあります。
〜三蔵法師一行は火を吹き上げる火焔山にさしかかりましたが、この山の炎を消さなければ先に進むことができません。
悟空は、芭蕉洞に住む『羅刹女』が持つ秘宝『芭蕉扇』で山の火をあおげば簡単に消える。という話を耳にし、羅刹女に芭蕉扇を貸してくれるよう頼みに行きます。
羅刹女というのは悟空のかつての義兄弟「牛魔王」の女房で、悟空によって仏門に入った妖怪・紅孩児のお母さんでもありました。
ですので羅刹女は悟空に対して恨み骨髄、怒り心頭。
さらには夫である牛魔王は妾の玉面公主の所から帰ってきません。
そんなところに悟空が芭蕉扇を貸せと現れたものですから、悟空の頼みなど一蹴し、逆に芭蕉扇で悟空を吹き飛ばしてしまいます・・・・
ま、だいたいこんな感じです〜
脇道それまくりついでに・・
この牛魔王一家エピソードの後日譚として仏門に入った牛魔王と十羅刹女の息子、「紅孩児」は観音菩薩の教えを受け『善財童子』になったと言われます。
さらに脇道に逸れて『芭蕉扇』って女性器の象徴だとおもう!と主張しているのですが、誰も賛同してくれません。
【ブログ内関連記事リンク】脇役、夜叉について
●東寺と六波羅蜜寺の夜叉神たち
もし東寺で好きな仏像を1体だけ選ぶとしたら僕は講堂の『持国天』です。
邪気2体を踏みつけて見栄を切る姿!カッコいいっ!
(再)見仏日:2012(平成24)年4月8日他
とにかく凄いので東寺だけは死ぬまでに一度は訪れてみてください。
食堂、講堂、金堂、五重塔、宝物館・・・全部イイっ!です。
できれば寺宝展が開催されている時に行ってください。宝物館の兜跋毘沙門天と会えます。
東寺のメインの仏像(立体曼荼羅、薬師如来、日光・月光菩薩など)については他のブロガーの皆様が詳しく解説なさっているのでココでは少し趣向を変えて兜跋毘沙門天を支える地天女の両脇に居る羅刹女のことを書いてみます。
↑この全身の造形の細かさ美しさときたらもうっ!
兜跋毘沙門天を持ち上げる格好の人が地天女。
その地天女を左右で支えているのが十羅刹女のうち尼藍婆/にらんば・毘藍婆/びらんば、の2人。
十羅刹女の名前は『法華経陀羅尼品(玄奘訳)』に出て来るそうで、玄奘といえば『西遊記』で有名な三蔵法師のことです。
で、その西遊記にも十羅刹女が芭蕉扇という秘宝を携えて登場するエピソードがあります。
〜三蔵法師一行は火を吹き上げる火焔山にさしかかりましたが、この山の炎を消さなければ先に進むことができません。
悟空は、芭蕉洞に住む『羅刹女』が持つ秘宝『芭蕉扇』で山の火をあおげば簡単に消える。という話を耳にし、羅刹女に芭蕉扇を貸してくれるよう頼みに行きます。
羅刹女というのは悟空のかつての義兄弟「牛魔王」の女房で、悟空によって仏門に入った妖怪・紅孩児のお母さんでもありました。
ですので羅刹女は悟空に対して恨み骨髄、怒り心頭。
さらには夫である牛魔王は妾の玉面公主の所から帰ってきません。
そんなところに悟空が芭蕉扇を貸せと現れたものですから、悟空の頼みなど一蹴し、逆に芭蕉扇で悟空を吹き飛ばしてしまいます・・・・
ま、だいたいこんな感じです〜
脇道それまくりついでに・・
この牛魔王一家エピソードの後日譚として仏門に入った牛魔王と十羅刹女の息子、「紅孩児」は観音菩薩の教えを受け『善財童子』になったと言われます。
さらに脇道に逸れて『芭蕉扇』って女性器の象徴だとおもう!と主張しているのですが、誰も賛同してくれません。
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●東寺と六波羅蜜寺の夜叉神たち
邪気2体を踏みつけて見栄を切る姿!カッコいいっ!