Back From The Temple

見仏記で仏像にハマりました。 みうらじゅんといとうせいこうが好きです。 ただいま朱印帳をめくりながら以前、訪れたお寺の記録を書いています(旧タイトル:ジンジャー大将)

2010年11月

【奈良:吉野-4】大日寺:五智如来

寺名:大日寺

訪問日:2010年11月6日

所在と最寄り駅

奈良県吉野郡吉野町吉野山
近鉄吉野駅からロープウェイ「吉野山」下車徒歩20分



お寺の特徴など
藤原時代の五智如来が完全な形で揃っている。


拝観可能な仏像

【重文】
大日如来:藤原時代
【重文】不空成就如来:藤原時代
【重文】阿シュク如来:藤原時代
【重文】無量寿如来:藤原時代
【重文】宝生如来:藤原時代
など

撮影不可


感想
中千本に位置する大日寺は五智如来を本尊として地元では「五智さんのお寺」として親しまれている。
気軽な呼ばれ方にふさわしい狭い寺領に小さなお堂が建つお寺だが、縁起は古く天武天皇ゆかりで、役行者の高弟日雄角乗開祖の日雄寺が起りだそうです。

中央に大日如来
北側に不空成就如
東側に 阿シュク如来
西側に無量寿如来
南側に宝生如来
と配置されています。

 [無]   [不]
  西     北
   [大]
    中
 [宝]   [阿]
  南     東


この配置は立体曼荼羅として有名な東寺の講堂の配置とは異なっています。
藤原時代の五智如来が完全な形で残っている貴重な例だそうです。
吉野の山奥の小さなお堂でパワフルな五智如来完全揃いを気軽に眺めている事に違和感のような不思議な気分になりました。
蔵王権現と役行者が主役の吉野にあってまったく引けを取らない五智如来でした。

※東寺講堂の五智如来の場合立体曼荼羅を表現するためか通常の向かって右奥(地図上の北東)側を北とするのに対して左奥(地図上の北西)側が北という配置になっています。


拝観料
失念

御朱印
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お土産

【奈良:吉野-3】如意輪寺:運慶高弟源慶作の蔵王権現像

寺名:如意輪寺

訪問日:2010年11月6日

所在と最寄り駅

奈良県吉野郡吉野町吉野山
近鉄吉野駅からロープウェイ「吉野山」下車徒歩30分
金峯山寺から徒歩の場合、谷を下る散策道が近道。


お寺の特徴など
平安時代の延喜年間(901年~922年)に日蔵上人により開かれたと伝わる。南北朝時代には後醍醐天皇の勅願所とされた。慶安3年(1650年)、鉄牛上人という僧によって再興され、浄土宗に改宗した。
収蔵庫には厨子入木造蔵王権現立像(重要文化財) 、紙本著色吉野曼荼羅(奈良県指定文化財)や天井に描かれた如意輪観音を下の台に寝て上を向いて拝む「寝おがみの観音」と呼ばれる油絵がある。



拝観可能な仏像

【重文】
厨子入木造蔵王権現立像(源慶作):像高91.5cm / 鎌倉時代
など

撮影不可


感想
金峯山寺から谷を挟んだ向かいに如意輪寺はあります。
如意輪寺は山里のひなびたお寺という感じで荒ぶる蔵王権現を見て高揚していた気分が落ち着きました。
参道の石段から望む山門は本当に良い雰囲気でカメラで抑えたくなります。
カメラを持参しなかったことを少し悔やみました。

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収蔵庫には源慶作の蔵王権現があり日本一と名高い名品です。
これだけでも拝観の価値はありました。
鎌倉時代の仏像で造形が素晴らしく火焔光背もピンストのようにカッコ良く、彩色も良く残っていて美しさではこれまで見た蔵王権現像の中では1番でした。

役行者と蔵王権現が一緒に収まっている
吉野曼荼羅も必見!


拝観料
400円

御朱印
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お土産
お守り、Tシャツなど

【奈良:吉野-2】櫻本坊:役行者のお母さん!役行者母公倚像(秘仏)

寺名:櫻本坊

訪問日:2010年11月6日

所在と最寄り駅

奈良県吉野郡吉野町吉野山
近鉄吉野駅からロープウェイ「吉野山」下車徒歩30分
金峯山寺より徒歩移動可能
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金峯山寺から櫻本坊に向かう道沿いにある陀羅尼助のお店

お寺の特徴など
大海人皇子が「桜本坊」の前身である日雄(ひのお)離宮にとどまっていた。
ある冬の日に見た満開の桜の夢のお告げ通りに「申の乱」に勝利し,皇位に着き天武天皇となった。
夢で見た桜の木の場所(日雄離宮)に寺を建立したとされる。
重文・役行者像は全国の修験系寺院に祀られている数多い役行者像の中でも、鎌倉彫刻として最も優れた像とされる。



拝観可能な仏像

【重文】木造役小角(役行者)像
:像高91.5cm / 鎌倉時代
役行者母公倚像(秘仏):像高55.7cm / 鎌倉時代?室町時代?
秋葉権現、不動明王、役行者坐像
大聖歓喜天(10月1日のみ開帳:聖天堂)
など

撮影不可


感想
金峯山寺から中千本を抜けて上千本との境に櫻本坊はあります。
櫻本坊は宿坊も兼ねているので拝観料を支払い玄関先の下駄箱で靴を脱いで廊下を通って諸堂を回ります。

まず大師堂:弘法大師像と徳川歴代将軍の位牌が祀られていました。

隣の聖天堂:歓喜天(ガネーシャ神)の厨子は当然閉ざされていました(10月1日のみ開帳)が、ふすま絵にはレディースコミックタッチで色彩もカラフルな男女が抱擁しているイラストが描かれていてちょっとエッチな空間(お堂)した。

続いて本堂:正面の役行者神変大菩薩像は良く見かける厳しい表情の役行者ではなく満面の笑みを称え、ヒゲもなく二鬼(前鬼・後鬼)も従えていません。若かりし頃の役行者を思わせるこの像は数ある役行者像の中でも秀逸とされ重要文化財に指定されています。
左手には秋葉大権現(天狗)が祀られていて伸びた鼻の頭がテカテカ光っていました。仏像は触ってはいけないことになっているはずなんだけど、みんなツイツイ撫で回してるんでしょうね〜
右手には本来あるはずの役行者坐像がなく、代わりにナント!秘仏の役行者母公倚像が安置されていました。
※後日、再訪した時には母公像ではなく役行者がその場所に居たので受付で聞いてみたところ、最初に訪れた時には本来安置されている役行者像が「白州正子生誕100周年・神と仏、自然への祈り展」に出品されていたため代わりに秘仏の母公像を公開していたとこと。なんてラッキーなんだ〜〜〜!

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毎年10月1日には未明から大聖歓喜天が開帳になり浴油供養の様子も拝観できるそうです。櫻本坊に泊まって滅多に拝観できない秘仏中の秘仏聖天さんを拝観するのも良いかも。


拝観料
300円

御朱印
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お土産
お守りなど

【奈良:吉野-1】金峯山寺:日本最大級の秘仏!蔵王権現開帳

寺名:金峯山寺

訪問日:2010年11月6日

所在と最寄り駅

奈良県吉野郡吉野町吉野山
近鉄吉野駅からロープウェイ「吉野山」下車徒歩10分


お寺の特徴など
金峯山寺(きんぷせんじ)のある吉野山は桜の名所として知られ、南北朝時代には南朝の中心地でもあった。金峯山寺の開基は7世紀後半で山岳信仰、修験道の開祖役小角(役行者)によるとされている。
本尊は役行者が金峰山で修行中に感得した蔵王権現三体(秘仏)



拝観可能な仏像

【重文】蔵王権現立像(蔵王堂):像高455.0cm / 鎌倉時代
【重文】普成童子立像(蔵王堂):像高108.9cm / 鎌倉時代
【重文】普建童子立像(蔵王堂):像高111.4cm / 鎌倉時代
役行者倚像+前鬼、後鬼(蔵王堂):像高77.2cm / 鎌倉時代
愛染明王(愛染堂):像高108.0cm / 江戸時代
など

平城遷都1300年祭期間中100日間特別開帳
【重文】本尊蔵王権現中尊:像高728.0cm(秘仏) / 安土桃山時代
【重文】本尊蔵王権現右尊:像高592.5cm(秘仏) / 安土桃山時代
【重文】本尊蔵王権現左尊:像高615.0cm(秘仏) / 安土桃山時代

撮影不可

感想
平城遷都1300年祭イベントの一環として、2010年9月1日からの100日間、吉野山の『金峯山寺』で、秘仏の「蔵王権現(三体)」が特別公開されました。
この機会を逃すワケにはいかないので会期中2回金峯山寺に行きました。

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一般的なイメージとして…
『修験道の総本山』ってなんだか取っ付きにくそう…
『蔵王権現』って馴染みがなく得体が知れないくて怖そうし…
『吉野山』ってアクセスが不便だし何もない…

なんてことで日本最大級の秘仏開帳にも関わらず蔵王権現大ブレイクには至らなかったのかもしれないけど、行った人はみんな一人残らず感動したはず!

金峯山寺は山岳修行してる人には聖地であって厳粛な空間なんだろうけど、一般人の拝観者には実はとても敷居も緩やかでカジュアルなお寺です。

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拝観料を支払うと拝観グッズ一式(護摩木deストラップ、ecoバッグなど)が貰えます。

蔵王堂に足を踏み入れまずは「護摩木deストラップ」(護摩木とストラップが一体になっていて、祈願を書いて護摩木部分を供養してもらい、ストラップ部分をお土産に持って帰る形)に祈願を書いて納めます。

デカいぞ、デカいぞ…と覚悟しながら厨子を覗き込み見上げても、まだ蔵王権現の胸のあたり、そこから更に見上げてやっと蔵王権現に睨みつけられます。

ひょえ〜〜〜っ

怖いしとてつもなくデカいっ!!

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東大寺の大仏はたしかにデカいけどなんだかモニュメント的に見えてしまいます。
でも金峯山寺蔵王堂の本尊三体はまさに現役の仏という感じだし、躍動感溢れるポーズが本当に活き活きとして見えます。
衆生を救うために今まさに活躍されてるんですね〜だからこそ今回の特別開帳は本当に意義深いとおもいます。

来て良かった〜と感激していると、蔵王堂右手の役行者像の前で盛大な護摩供養が始まりました。

積み上げられた「護摩木deストラップ」に火を灯し、激しい鼓のリズムに合わせて「ハードコアパンクバージョンか!?」と思うほどの高速の「般若心経」が唱えられ、護摩木の山から煙が昇り始め、炎に包まれ火柱があがり火の粉が舞っていました。

お堂の中で護摩供養・・延焼しないのかな?なんて心配を他所に護摩供養がますます激しくクライマックスへ突入!

・・感動。

内内陣を普段とは逆の左回りに半周して特別拝観の更に特別拝観の列に並びました。
線香の火が消えるまで内陣の厨子の間近で蔵王権現に見下ろされるという拝観。
真正面間近から見上げる蔵王権現の迫力と来たら・・もぉ・・凄いです。
「今晩うなされるかも?」と本気で思いました。

しばらく蔵王権現と対峙しているとなんだか親しみやすそうな気にもなるから不思議な感じでした。



拝観料
500円
特別公開期間は1000円(お土産付き)

御朱印
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お土産
御影、ポスターなど
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