京都市観光協会主催のスタンプラリー式イベント『京の冬の旅 非公開文化財特別公開』として特別開帳が行われてお寺に行ってきました

「非公開文化財特別公開」と銘打っていますが、別の時期でも拝観できる仏像や文化財に関してはこの寒い時期にあえて行かなくても良いワケで・・


今回このイベントに初参加となる「平等寺」と「長講堂」の2ヵ寺だけを目指して見仏してきました。



まずはTV見仏記Vol.6に収録されている「平等寺(因幡薬師)」から

阪急四条烏丸からも徒歩で10分程度、まだまだ街中にありました。
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寺名:平等寺

訪問日:2012年3月5日

所在と最寄り駅

京都市下京区烏丸通り松原上がる因幡堂町728
地下鉄「四条」下車徒歩3分


お寺の特徴など
通称「因幡薬師」。高倉天皇より「平等寺」の寺名が下賜された。創建当初から伝わる本尊・薬師如来立像(重文)は、藤原時代の一木造りで狭い厨子の中にピッタリと納まり、頭には頭巾を被せている。
これは火災など災害時に厨子ごと倒して運び出すための措置で頭巾は衝撃から薬師如来を守る緩衝剤の役割を果たしているとのこと。

平等寺 薬師如来像2_R-thumb-200xauto-5410


拝観可能な仏像
薬師如来立像(重文)
清凉寺式釈迦如来像(重文)
如意輪観音坐像(重文)
十二神将
不動明王像

三面大黒天(秘仏)
平成24年1月7日(土)~3月18日(日)
会期中のみ公開の仏像もあるようなので事前に確認を!


撮影不可


感想など

京都の中心街にあるお寺で、当然周りの道も綺麗に舗装され車も行き交います。

趣を求めるのであれば不向きなおお寺だけど、地域の住民から今でも信仰を集めている現役の仏像を間近で拝観できるという意味でとても有意義な機会でした。

そんなご利益絶大であろう本尊薬師如来より更に楽しみだったのが
秘仏三面大黒天!
これはどうしても見たかった仏像です。

毘沙門天・弁財天・大黒天が合体したいわゆる三天和合尊タイプの三面大黒ではなく、胎蔵界曼陀羅に描かれる戦闘神としての「マハーカーラ」タイプのオリジナル
三面大黒天


三天和合尊タイプの三面大黒は高台寺塔頭の圓徳院に太閤秀吉の念持仏があります。
小さい像だけど何かの特別公開の時に拝観できました。


係の方の案内で平等寺に伝わる絵巻物といった文化財や、本堂厨子両脇にいる十二神将の説明を聞き、いよいよ三面大黒の待つ不動堂?へ通されました。
不動明王も良い像だったのですが、小さい厨子に納められた三面(六臂)大黒天に釘付け!
両手で象の皮を広げる独特のポーズは威嚇されてるよう。
別の両手では人間(シバ神?)と羊(一説にはシバの使いの牛)をぶら下げてるハズなんだけど欠損していたのが少し残念。

でもこの象を目の当たりにした瞬間、第二手左右で掴んでいるのは諸説ある中で「ヒンズーの神シバ神とその使いである牛」説に一票入れたくなりました。

調伏されて天部に入ったというより、外道を調伏する立場の明王
のような印象でした。

福徳の神としての愉快な大黒天のイメージなんて全くありません。強そうでカッコ良過ぎでした。

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しばらく堪能したのち、収蔵庫で公開されている本尊薬師如来と、神像などを拝観しました。
神像にしてはすごく綺麗に残っていたので年代を聞いたのですが不明でした。
神像ってやっぱマジカルパワー全開で怖いです。


拝観料


御朱印

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お土産
縁起を書いたチラシ