4月28日、年に1度の赤不動の開帳!
京都・青蓮院の『青不動』
滋賀・三井寺の『黄不動』
そして今回の高野山・明王院の『赤不動』
いずれも不動明王を描いた仏画の名品です。

実は仏画そのものより赤・青・黄の三不動の朱印を揃えたいというのがまずあって、せっかくなら年に一度の開帳の時に訪れようと決めていました。



寺名:高野山別格本山明王院

訪問日:2012年4月28日


所在

和歌山県伊都郡高野町大字高野山146
0736-56-2106


お寺の特徴など
本尊の赤不動明王は智証大師円珍和尚が、修行中に感得した不動明王の姿を、自分の頭を岩に打ち付け、岩絵の具に頭血を混ぜて写しとられたと言われている。


拝観可能な仏像

【重文】
赤不動(4月28日開帳の秘仏)


撮影不可


感想
まずは金剛峰寺に参拝してから、11時頃、塔頭の一寺院である『明王院』を目指しました。
さっそく朱印をいただき、開帳の時間や拝観の手順などを伺うと
13時から法要が約1時間あり、その後に開帳ということで「14時から約2時間程度の開帳」みたいです。※訪れる方は注意してください。

先達の方々が集まっているお座敷にあげてもらい、なぜかお寿司の接待を受けてしまいました。
ちなみに拝観料は無料です。
お不動さんのご加護か、お昼前で少しお腹も空いて来た頃だったので遠慮なくお寿司をよばれました。

先達の方々が毎年の開帳の様子や時間などを更に詳しく教えてくれたので、とりあえず開帳の時間にまた訪れることにして霊宝館へ向かいました。

霊宝館では快慶作ということが判明して重要文化財に指定されたばかりの深沙大将と執金剛神が目当てだったんだけど、東京国立博物館で開催されている『
平成24年 新指定 国宝・重要文化財展』出演のため上京中ということで見ることができませんでした

しかしそこは高野山霊宝館、名仏が山ほどあります。
快慶作四天王!
快慶は運慶と比べると少し形式的なんて言われたりしてるらしいですが、裾や衣の跳ね具合あたりでしょうか?でも、そういう部分は返って好きです。

僕の場合、みうらじゅん氏が言うトコロの『グッと来る』は快慶作のほうが多いような気がします。
醍醐寺霊宝館の不動明王坐像、同じく三宝院の弥勒菩薩、舞鶴金剛院の深沙大将、そして高野山霊宝館の四天王!
どれもメチャクチャ好きです。

さらに『両頭愛染明王』すげぇ〜パワフルっ。てか怖い。
2014-06-01-15-33-03


両頭愛染は厄神明王ともいわれ、僕の地元近くの『門戸厄神』に絶対秘仏として祀られています。
門戸厄神では「御影」で姿を想像してたけど、実際には姿をみると愛染明王らしい小さめのサイズの像なんだけど背筋が冷たくなるほどの迫力!
二面ではなく両頭!つまり首に頭が2つ載ってます。
手は四臂で三鈷鈴、弓に不動明王の持ち物である羂索と三鈷剣を携えド憤怒。
目の感じがちょっと西洋人みたいです。

そして『天弓愛染』珍しい愛染明王のバリエーションが2体で大興奮!
天弓愛染は天空に向かって矢をつがえる姿なんですが、これは南山城の『神童寺』で見た事があります。
『神童寺』のに比べると高野山のほうが矢をつがえる姿が自然でムリがなくキマってました!

霊宝館をタップリ堪能したあと、大塔や金堂を拝観して14時前に明王院に戻り、無事『赤不動』と対面を果たしました。
護摩のせいか色はくすんでいましたが、セイタカ・コンガラ両童子を揃って左に従える変わった姿でした。
深く信仰されている事を知ったあとだったのでやはりパワフルに感じました。



もし三不動の朱印をこれから集めようとしてる方は

※三井寺の黄不動の朱印は10月29日の「智証大師・円珍像ご開帳」の1日(数時間)限定で書いてもらえます。(別の日でも貰えるという話も聞いたことはありますが・・)

京都の曼殊院は三井寺の黄不動の写しだけど国宝でコチラでも「黄不動」の朱印はいただけます



拝観料
明王院:無料


御朱印




お土産