阪和道を御坊南で降りると「道成寺」の道標が門前まで案内してくれます。
石段手前のお土産物屋さんの駐車場に車を止めて、石段を駆け上がる前にさっそくお土産物屋を物色!
見仏記で仏像拝観に目覚めた自分らしいと思いました。

お坊さんが閉じ込められたような少し変わった通行手形を発見!
これは安珍が鐘の中に隠れている様子を表してるんでしょうね〜。
通行手形を集めてるので迷わず購入!
他にも「安珍と清姫」の物語にちなんだお土産物がいっぱい。
釣り鐘まんじゅうというのが名物のようで試食した後、一つ購入してモグモグ食べ歩きしながら石段を昇りました。

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女の情念の物語のヒロイン、清姫は不動の人気を誇っているようで、境内は老若女々で賑わっていました。

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参拝順路としてまず宝物館へ、ここで拝観料と朱印、そして絵とき説法を申し込みます。

宝物館の中では国宝の千手観音が群を抜いて存在感を示していました。
44本の腕が3段で突き出してるんですが、本当にバランスの良い造形で素晴らしかったです。

良縁、玉の輿にご利益があると言われる「髪長が姫」の前では熱心にお参りする女性の姿が・・

名前を失念してしまったけど、上人像があって、経年劣化のためか溶けて崩れてるメルト感にゾクゾクしました。

しばらくするとお坊さんが宝物館で寺伝に関する法話をしてくださいました。



そして安珍清姫の資料室のような所に場所を替えていよいよ「安珍清姫絵巻」の絵とき説法がはじまりました。

台の上で巻物をほどいては巻き取りながらの紙芝居といった感じで説法が進みます。

物語は男に裏切られて蛇と化す女の情念と、愛した男を殺してしまう女の悲哀も感じました(と少し清姫を擁護)が、やっぱり女は恐ろしい。と・・男としては思うのでした。

この部屋(お堂?)には安珍と清姫の像や歌舞伎の舞台で使われた釣り鐘、奉納された絵画などが沢山ありとても楽しめました。
中でも
御正伸さんが奉納した「道成寺抄」の清姫の絵がエロチックで良い感じ。と・・
男としてはおもうのでした。

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絵とき説法と物語については

「道成寺HP」を参照してください。

PCでアクセスしてる方は
「フラッシュ版絵とと説法」
で雰囲気を味わえます。


境内には清姫によって焼かれた鐘楼の跡地や安珍塚などがあります。


あれ?

安珍塚があるのに清姫塚が無いぞ??

気になってお土産物屋さんで聞いてみたら道成寺から200メートルほど離れた住宅地の奥にひっそりと「蛇塚」として祀られていました。

安珍と清姫の物語にウットリした老若女々様方もココまでは足を伸ばさないのか、訪れる観光客もなく本当にひっそりとしていて、男としてはますます悲哀を感じるのでした。

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さて、ランチをとって白浜へ向かうぞ〜


寺名:道成寺

訪問日:2012年9月23日

所在


拝観可能な仏像

千手観音
五劫思惟阿弥陀

など

その他
安珍清姫像

撮影不可

拝観料:

御朱印