Back From The Temple

見仏記で仏像にハマりました。 みうらじゅんといとうせいこうが好きです。 ただいま朱印帳をめくりながら以前、訪れたお寺の記録を書いています(旧タイトル:ジンジャー大将)

兵庫県

【兵庫】尼崎随一の仏像彫刻の宝庫〜治田寺

見仏記:2014年6月13日

尼崎には国指定の仏像彫刻は一躯もありません(上人の肖像彫刻で重文が一躯あります)それどころか県・市指定になっている仏像の数も少ないので見仏人にとってエアポケットのような地域なのですが・・
もしかすると実は、まだあまり知られていないだけでブツはあるのかもしれません。
そんな可能性を示唆しているのが、ここ戸ノ内の「治田寺」と園田の「福田寺」です。

遊女塚から神崎新地周辺を巡って「治田寺」へ立ち寄りました。
近所の公園ぐらいの広さの境内は歴史を感じさせる古木があり、これからの季節に丁度良さそうな日陰を作っていました。

2014-06-13-14-40-12

境内を散策していると法要を終えたご住職がお出ましになり、運良く昇殿させていただき、お話もお伺いできました。

2014-06-13-14-32-21

画面正面の本堂は本尊「薬師如来」と尼崎指定文化財の十一面観音がおわします。
シッカリと扉が閉じられた厨子の中の行基作・秘仏薬師如来を十二神将がガッチリ守備していました。
内陣左手には信仰された証(護摩や灯明のススやお線香が焚かれまくったから黒くなる)として黒ずんだ十一面観音が、やや険しい表情でこちらを見据えていました。

jidenji11

内陣右手には真言宗には欠かせない弘法大師がおられました。

2014-06-13-14-33-20

左手「無量寿殿」本尊は県指定の阿弥陀如来。

jidenji-amida

素人目にも一見してザ藤原とわかる典型的な定朝様の阿弥陀如来です。
随所に都の仏師の洗練された技が光ります!多分・・そうだとおもいます。地元愛で多少はひいき目です。
でもこの像が県指定止まりなのは後補の痕が著しいから。それだけだとおもいます。それほど見事でした。
これは尼在住見仏人の僕にとっては正に仏縁。見るべきブツでした。

そしてなんと!
お堂の左奥に役行者さんが前鬼・後鬼を従えたフォーメーションで斜め錫杖の構えでどっしりと椅座しておられました。
この川に囲まれた戸ノ内の地で、まさか山の象徴ともいうべき役行者さんと出会うとは驚きです。

でも武庫川の河川敷にも役行者さんの露仏が2体いらっしゃいます。

役小角さんは武庫川で行でもされてたんでしょうか、意外に篤く信仰されているようです。

2014-06-13-14-39-23

そして鎮守堂で「金神」「金比羅大権現」「三宝荒神」が祀られています。
「金比羅大権現」は昔、海の交通の起点でもあったこの地域のお寺ならではの神様だそうです。

見応えのある阿弥陀如来に信仰されまくった十一面観音、意外な出会いの役行者、そして秘仏・薬師如来。
尼崎市内も隈無く調査すればまだまだ仏像あるんじゃないの?と望みをつなぐ治田寺でした。

【兵庫】行基塚のある昆陽寺〜巨大蜂のいる昆虫館

(初)見仏記:2009年4月8日
(再)見仏記:2014年6月7日

イオン専門店街で開催している宿泊券が当たる懸賞。
応募シールが集まったので、さっそく応募箱に入れに行こう!と張り切って原付ででかけました。

無事、応募も完了し、さて帰ろう。。。。。とおもったけど、あまりにも天気が良いので、真っすぐ帰るのが勿体無くなりました。

そうだ!久しぶりに昆陽寺に行ってみよう。
2014-06-08-14-07-45

仏像は見れないけど境内には行基塚があったり寿老人が勧請されていたり、それにこの辺りでは珍しい朱塗りの仁王門があって仁王さんが控えていたり、ノンビリ過ごすほどではないけど・・・(汗

この辺り・・見仏向きのお寺が無いんです。

2014-06-08-13-51-56

行基塚・・行基菩薩のお墓なんでしょうか?

2014-06-08-13-55-04

弁天堂の池の水が干上がってました。

2014-06-08-19-30-42



昆陽寺からさらに原付を飛ばして昆陽池公園にある『伊丹市立昆虫館』へ向かいました。

2014-06-08-14-21-47

たっぷりと水をたたえた昆陽池・・弁天堂はありません。

昆陽池公園は大阪に近い住宅街のそばにありながら、豊かな自然を残しています。
でも、公園敷地のほどんどが池なので散策するにも整備された遊歩道の中と限られています。
が・・・昆虫好きな世代(幼稚園児)には抜群に歩きやすく、入口から約600メートルの距離も丁度良いのではないでしょうか?

2014-06-08-14-32-25

雨が降ると紫陽花がチカチカと点滅するように色を変えて綺麗ですね。

2014-06-08-14-33-46

展示ブースに入るとイキナリ目に飛び込んでくるアミューズメント的なギミック巨大蜂。
昆虫館の目玉アトラクションやとおもいますが、リアルです。
動かしてみたかったけど、本日は日曜日ということもあって子供の列が途切れません。

2014-06-08-14-38-58


他にも趣向を凝らした企画展に標本の展示室、生体の観察室、映像スペースに学習室めちゃ盛りだくさんで伊丹市民が羨ましくなりました。

企画展は虫のアートでした。昆虫自体の不思議な模様や擬態。昆虫をモチーフにした工芸品やアート作品、昆虫の折り紙と大人でも十分、楽しめるグレードの展示内容に大満足でした。

2014-06-08-14-50-02

昆虫館の目玉アトラクションその2

2014-06-08-14-43-49

蝶々を放している温室。沢山の種類の蝶々が舞い南国ムードの花や見学に来ている子供達に留まっていました。


尼崎の西武庫公園あたりに移築してくれないかなー。でも尼じゃ昆陽池規模の自然もないしな・・

【兵庫県:日本三大如意輪観音】ソランジンと如意尼の伝説をメインに神呪寺

見仏日:2014年5月18日

今年もワクワクしながら二天が守護する仁王門をくぐり

2014-05-18-12-35-39

石段を駆け上がりたい気持ちを抑え(そんな体力もないけど)

2014-05-18-12-34-19


伝説と異形の仏像の宝庫!『神呪寺』本堂に到着しました。

2014-05-18-12-39-52

後方に神坐のごとく控えるのが「甲山」

仲哀天皇の御代、神功皇后が国家平安守護のために、山に如意宝珠・金甲冑・弓箭・宝剣・衣服等を埋めたと伝えられ、このことから甲山と名付けられたそうです。

なのでここ『神呪寺』は通称『甲山大師』『お大師さん』と呼ばれ親しまれています。


さっそく御本尊と久しぶりのご対面を果たしたいところなのですが、はやる気持ちを抑えて、まずは『入り鐘突き』
語呂の験担ぎですが、「お寺に入った時に突く鐘が『入り金』と言い、お寺から出る時に突く鐘を『出金』と言います」勿論『入り金』が縁起が良いと言われています。


そして朱印をもらって、招待ハガキを受付に渡していよいよ昇殿。

まずは「甲山大師」さんへのお参りし、鎮守である「八臂弁財天」に手を合わせ、いよいよ内々陣へ。
(※広田神社祭神・瀬織津姫の本地仏としての弁財天だとおもいます)

出たっ!秘仏中の秘仏、金ピカに輝く「大聖歓喜天」固く抱き合いお二方とも仲良さげに正面を向く立像です。

いつもは扉が開いてる五大明王や愛染明王、聖観音などの厨子の扉が閉ざされたままになってます。


『麁乱(そらん)荒神』しっかりと間近で拝観できます。
愛染明王や金剛薩埵のような「三鈷杵」と「三鈷鈴」を持ち、大日如来の「智拳印」を結んでいて、更に「如意宝珠」「蓮華」「」「転法輪」を持つ超異形なお姿。


西宮に伝わる民話にも『鷲の地主神とソランジン』として登場する荒ぶる神さまです。


どんな話かというと・・・・・

平安時代のある日、淳和天皇のお妃(*1)は夢枕に立った女神から甲山お寺を建てるようにお告げを受けました。

お妃は密かに宮中を抜け出し西宮まで来ると、広田神社の女神(*2)の導きによって、お寺を建立するのに相応しい場所を示されました。

お妃はとても喜び、空海の協力を得てその場所にお寺を建てました(*3)
そしてお妃自身も剃髪し「如意尼(にょいに)」と名乗り毎日修行に励みました。

ところが「西の山(*4)」のほうから大きな鷲が火の玉を吹きながら現れ寺を燃やそうと襲ってきました。
如意尼は『閼伽水(仏にお供えするための井戸水)』を運ばせ、鷲が吐く火に注ぎかけました。するとたちまち火は消え、大鷲は敵わないと見て西の山へと帰っていきました。

この大鷲は、西の山に古くから住んでいるソランジンという神が姿を変えたもので、仏法が広がり古くからの神である自身がないがしろにされるのを面白くないと思っていたのです。

如意尼はソラジンを荒神として祀り、怒りを鎮めなだめました。
それからというもの、もう大鷲がお寺を襲うことはなくなり、守護神となりました。とさ・・・・・


〜以上「西宮ふるさと民話」と「兵庫県立歴史博物館/ひょうご伝説紀行」より抜粋、再編集して少し盛ってみました。

注釈
*1淳和天皇のお妃=如意尼とは、淳和天皇第四妃「真名井御前」のこと。
*2廣田神社祭神、撞賢木厳魂天疎向津姫またの名瀬織津姫。
*3神呪寺の秘仏本尊如意輪観音は「如意尼」をモデルに空海が彫ったもの。
*4「西の山」『牛女の都市伝説』で有名になってしまった「鷲林寺」のことで神呪寺とは対のような存在。同じくソラン荒神を祀っています。

koujin zou2

↑ソラン荒神はこのように荒ぶったお姿です。


そして如意尼の姿を写した空海作の如意輪観音とご対面(キチンとした輪王坐じゃないのが不思議ですね)

nyoirin


今年の例大祭ではいつも開扉されてる珍しい仏像の多くの厨子が閉ざされたままで少し残念でした。
狐頭人身の稲荷明神の厨子も閉まってました。




【兵庫・秘仏:鶴林寺】60年に一度開帳の薬師如来と対面

ウィンクしている仏像と「あいたた観音伝説」で有名な?鶴林寺です。

2012年10月6日〜11月25日の間、鶴林寺・新宝物館落慶法要イベの一環として60年に一度開帳の本尊・薬師如来が開帳となり、駆けつけました。

鶴林寺は2度目の訪問で、前回、初訪問の際、お寺の方から今回の開帳のことを教えていただきました。

公園駐車場に車を停めて山門へ・・
垂れ幕がかかり、特設テントの受付が開帳ムードを盛り上げていました。

画像1

入山料: 500円
拝観料:1000円
宝物館: 500円
共通券:1700円
でした。



画像1

国宝本堂から本尊薬師如来と結縁を結ぶ五色の紐が伸びています。

本堂のお厨子には本来、本尊薬師如来の他、脇侍の日光菩薩、月光菩薩、持国天、多聞天の5体が秘仏として安置されているそうですが、今回の特別開帳期間中、本尊薬師如来以外の4体は新宝物館にて開帳されています。

本堂に昇殿して、朱印帳を預け、左側の格子戸から内陣に入り、厨子の正面に進みます。

「おぉぉ・・これは綺麗だ〜」

60年に一度の秘仏にも関わらず、勿体つけることなくライトアップまでされていました。

秘仏だったせいなのか、塗り直しがあったのか?は判らないけど、金箔がとても鮮やかで、開け放たれた厨子の扉から外へとパワーが溢れ出している感じです。

少し離れて見ると、さらに輝きが増し、若々しい青年といった印象の薬師如来でした。


次回、この薬師如来にお目にかかれるのは2057年(平成69年)と思うと目に焼き付けておかなければといつもに増してガン見してしまいます。(本来は心に焼き付けるんでしょうけど)

本堂から渡り廊下を伝って太子堂に入ります。

太子堂は普段は団体のみの拝観なのか、前回訪れた時は観光ツアーの人達だけが昇殿していて僕ははいれなかったので、ココも初!

太子堂内部はススで真っ黒なんですが、赤外線で見ると柱や壁には極彩色の絵が描かれているということです。

ススがフィクスチャーになって壁絵が定着され、返って保存状態が良いそうです。

肉眼では見えないけど・・・そこにおわす!って感じが、なんか仏教的な有り難みかな〜とも思うんだけど、やっぱどんな絵か見たいですよね。

という執着と欲にまみれた俗人の希望を適えてくれる復元複製壁画が新宝物館に展示されています!!



画像3

太子堂を出て、新宝物館に移動します。

美術館のような立派な建物です!

以前は別の場所にまさに収蔵庫!」という趣の味気ない建物に「あいたた観音」がいらっしゃいました。

ロビーは沢山の書籍やソトバダイジングが販売されています。

皆さんも鶴林寺にお越しの際は是非おひとつ!

宝物館に入ると復元された太子堂がやはり目が釘付けになります


には阿弥陀来迎図に釈迦涅槃図

柱には孔雀明王や不動明王などが色彩豊かに描かれていて、さっき見た真っ黒な太子堂内部の復元とはちょっと信じられない気分でした。

でも眼で見ればきっと次はこんな鮮やかに見えるに違いない!


そして白鳳の仏!「あいたた観音」
本当に立ち姿が美しく、腰のひねりがモデル立ち!

昔、盗人が聖観音像を金で出来ているとおもい、盗んで溶かそうとしたところ、聖観音が「あいたた」と言ったのに驚き、改心して聖観音像を返した。という伝説があります。


あと宝物館で気に入ったのが植毛?した聖徳太子像です。
かなりのロン毛!
僕もロン毛だけどこの太子像には負けました。
本当の人毛なのかな・・不気味で呪術的な印象の仏像でした。

宝物館を出て、本堂の前を通り過ぎて、新薬師堂に・・

画像4

カフェの右手奥に新薬師堂があります。

画像5


蓮華じゃなく岩?に座った珍しいお薬師さん。

この薬師如来と日光・月光菩薩は大阪の医師が奉納したそうですが、像の内部から納入品として、その医師の奥さんの歯や薬が入っていたそうです。
「医師として妻を助けられなかった無念があったのかも・・」といったお話をご住職が『TV見仏記12巻』でされていました。詳しくは「TV見仏記DVD12」をご覧ください。


さらに新薬師堂の十二神将がまた珍しいのです。


メディア露出が高く有名な??ウィンクしている摩虎羅大将!

画像6


大将なのに甲冑姿じゃなく、経文を持って?(持物はないけどそんな感じがします)呪文を唱えるかのような印を組んだ招杜羅大将!

画像7

播磨に見仏に訪れた前回は「小野市の浄土寺」「加古川市の鶴林寺」「姫路市の圓教寺」とガツガツ回ったんだけど、今回は秘仏開帳や初めての太子堂、そして新宝物館とタップリ鶴林寺で時間を使ったので、僕の見仏にしては珍しく1カ寺だけの訪問となりました。


寺名:鶴林寺

訪問日:2012年11月20日

所在
:加古川市加古川町北在家424

拝観可能な仏像

本尊秘仏薬師如来、日光・月光菩薩、多聞天、持国天(次回:2057年開帳予定)

新宝物館にて、あいたた観音など多数


撮影不可

拝観料:

御朱印


【兵庫県:日本三大如意輪観音】今年も行ってきました、神呪寺。

毎年の恒例行事になりました。


場所/寺名:神呪寺

訪問日:2012年5月18日


所在と最寄り駅

兵庫県西宮市甲山町25-1
阪急電車「甲陽園駅」バス→甲山大師下車


お寺の特徴など
日本三大如意輪観音、通称融通観音(毎年5月18日開帳)


拝観可能な仏像
内内陣にて大聖歓喜天、宇賀弁才天、そらん荒神、稲荷明神など多数

写真撮影不可

感想
ここ数年、毎年5月18日には神呪寺を訪れています。

c0cae397.jpg

本堂後ろのこんもりした山が甲山。
神呪寺は甲山大師としてしたしまれています。


32783fbf.jpg

そしてこの日は年に一度の開帳!内内陣のパワーは解放される日です。


宇賀弁天、歓喜天、韋駄天、愛染明王、五大明王、そらん荒神、大黒天、吉祥天(
難陀竜王?)、稲荷明神(人身狐頭)、普賢延命菩薩(珍しい多臂の普賢菩薩)、雨宝童子、びらん婆、不動明王、役行者などなど多数。
そして日本三如意輪といわれる如意輪観音。

おなかいっぱいです。


nyoirin


拝観料
無料

御朱印


お土産
融通小判
ギャラリー
  •  【立秋】第三十七候:涼風至(すずかぜいたる)〜イベント盛りだくさん
  •  【立秋】第三十七候:涼風至(すずかぜいたる)〜イベント盛りだくさん
  •  【立秋】第三十七候:涼風至(すずかぜいたる)〜イベント盛りだくさん
  •  【立秋】第三十七候:涼風至(すずかぜいたる)〜イベント盛りだくさん
  •  【立秋】第三十七候:涼風至(すずかぜいたる)〜イベント盛りだくさん
記事検索
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ