見仏記ファンの寺巡り by アマガスカル

見仏記で仏像にハマりました。 みうらじゅんといとうせいこうが好きです。 ただいま朱印帳をめくりながら以前、訪れたお寺の記録を書いています(旧タイトル:ジンジャー大将)

三面大黒

【奈良:朝護孫子寺】現役!現世利益の毘沙門天が勢揃い

朝護孫子寺は巨大な張り子の虎と阪神タイガースの選手が必勝祈願をすることで有名なお寺です。
本当は『国宝・信貴山縁起絵巻(奈良国立博物館寄託)』が有名なのかも?
必勝祈願、金運アップにご利益があり、広い境内は沢山の参拝客で賑わっていました。
現役で活躍中の毘沙門天


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寺名:朝護孫子寺
訪問日:2012年7月8日
所在

奈良県生駒郡平群町信貴山2280−1


拝観可能な仏像

毘沙門天
(秘仏、開帳時)


撮影不明


感想


広い寺領は3つの
塔頭と本堂があり、それぞれバラエティに富んでいて楽しめます。
そしてハイキングがてら足を伸ばせば奥の院も!


山門をくぐると道が二手に分かれていて、どちらからでも本堂へアクセスできます。


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↑目指す本堂



右手が賑やかだったので
千手院から周りました。


【千手院】
千手院ではちょうど護摩供養の最中だったので僕も列にならんで祈祷を受けて本堂を目指しました。

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↑千手院の境内での護摩供養の様子




【本堂】
本堂には立派なムカデ付きの毘沙門天の額が掲げられていて威圧感あふれるカッコ良さがにじみ出ています。

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阪神タイガースの必勝祈願絵馬(無料)が設置されていたり、虎絡みグッズも多数あります。
僕は関西人だけど阪神ファンじゃないので絵馬の奉納はしませんでした。

本堂内、右手に『戒壇巡り』というのがあります。

もし
朝護孫子寺を訪れることがるならこの『戒壇巡り』は是非体験して欲しいです。
本堂の地下にある真っ暗な回廊を手探りで歩いていきます

マジで真っ暗で何も見えません・・時間が経てば目が慣れるなんてこともない暗闇の回廊です。

回廊内には
「鉄の錠前」があり、この錠前に触れると一願成就の利益があるそうです
僕も『戒壇巡り』はチャレンジしたんだけど、「鉄の錠前」の存在を知ったのは回廊を出た後でした・・

またチャレンジします


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『戒壇巡り』入り口(1回、100円です)


本堂には三面大黒の厨子が・・

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どのタイプの三面大黒なのか気になるけど、厨子の扉は勿論、格子にもシッカリ鍵がかかっています。
この厳重さ・・そうとうパワフルなお方なんでしょうね。



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↑本堂から生駒平野を一望。とても良い眺めです。



【成福院】
本堂から弁財天のお堂を回って宝生如来を本尊とする成福院に、ここには弁財天を本尊として、大黒天、恵比寿神を両脇侍に従えるという、ご利益満点な「三福神堂」があります。

さらには北斗七星を神格化した「鎮宅霊符神」の厨子も・・凄い



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途中、天燈鬼と龍燈鬼に出会いました。



【玉蔵院】
如意宝珠を融通尊として本尊とする『玉蔵院』へ

玉蔵院には浴油堂というのがあり昇殿して参拝できます。
浴油供というのは聖天さんで有名だけど毘沙門天でも浴油供するんですねー。
始めてしりました。

浴油堂の祈祷本尊は「刀八毘沙門天」本山寺で対面したのと同じ異形の毘沙門天です。
玉蔵院浴油堂で拝観できたのは御前立ちだったけど、やはり獅子に乗り、四面十二臂内八本の手で刀を持つ姿で頂上仏は大日如来でした。

文殊菩薩や虚空蔵菩薩が持つ智慧の剣ではなく、切れ味も鋭そうな刀を持ってるってトコが「刀八毘沙門天」凄いとこ。
この勇ましい姿を見れば戦国武将がこぞって信仰したのも納得できます。

深沙大将のお札があったのでどこで祀られているか訪ねたところ本堂左手の阿しゅく如来のお堂とのこと。
昇殿して下陣から・・・じっくり目を更にしてその姿をもとめてみましたが・・深沙大将のお姿は見つけることができませんでした。

でも三宝荒神が祀られているのがスダレ越しに確認できました。

少し宿題を残したので次回は開帳のタイミングに合わせて訪れようとおもいます。


拝観料:境内無料

御朱印
300円
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お土産
虎の鈴を買いました。
熊除け?に早速リュックに付けました。


【京都/第46回京の冬・非公開文化財特別公開-1】平等寺(因幡薬師)秘仏!三面大黒天開帳

京都市観光協会主催のスタンプラリー式イベント『京の冬の旅 非公開文化財特別公開』として特別開帳が行われてお寺に行ってきました

「非公開文化財特別公開」と銘打っていますが、別の時期でも拝観できる仏像や文化財に関してはこの寒い時期にあえて行かなくても良いワケで・・


今回このイベントに初参加となる「平等寺」と「長講堂」の2ヵ寺だけを目指して見仏してきました。



まずはTV見仏記Vol.6に収録されている「平等寺(因幡薬師)」から

阪急四条烏丸からも徒歩で10分程度、まだまだ街中にありました。
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寺名:平等寺

訪問日:2012年3月5日

所在と最寄り駅

京都市下京区烏丸通り松原上がる因幡堂町728
地下鉄「四条」下車徒歩3分


お寺の特徴など
通称「因幡薬師」。高倉天皇より「平等寺」の寺名が下賜された。創建当初から伝わる本尊・薬師如来立像(重文)は、藤原時代の一木造りで狭い厨子の中にピッタリと納まり、頭には頭巾を被せている。
これは火災など災害時に厨子ごと倒して運び出すための措置で頭巾は衝撃から薬師如来を守る緩衝剤の役割を果たしているとのこと。

平等寺 薬師如来像2_R-thumb-200xauto-5410


拝観可能な仏像
薬師如来立像(重文)
清凉寺式釈迦如来像(重文)
如意輪観音坐像(重文)
十二神将
不動明王像

三面大黒天(秘仏)
平成24年1月7日(土)~3月18日(日)
会期中のみ公開の仏像もあるようなので事前に確認を!


撮影不可


感想など

京都の中心街にあるお寺で、当然周りの道も綺麗に舗装され車も行き交います。

趣を求めるのであれば不向きなおお寺だけど、地域の住民から今でも信仰を集めている現役の仏像を間近で拝観できるという意味でとても有意義な機会でした。

そんなご利益絶大であろう本尊薬師如来より更に楽しみだったのが
秘仏三面大黒天!
これはどうしても見たかった仏像です。

毘沙門天・弁財天・大黒天が合体したいわゆる三天和合尊タイプの三面大黒ではなく、胎蔵界曼陀羅に描かれる戦闘神としての「マハーカーラ」タイプのオリジナル
三面大黒天


三天和合尊タイプの三面大黒は高台寺塔頭の圓徳院に太閤秀吉の念持仏があります。
小さい像だけど何かの特別公開の時に拝観できました。


係の方の案内で平等寺に伝わる絵巻物といった文化財や、本堂厨子両脇にいる十二神将の説明を聞き、いよいよ三面大黒の待つ不動堂?へ通されました。
不動明王も良い像だったのですが、小さい厨子に納められた三面(六臂)大黒天に釘付け!
両手で象の皮を広げる独特のポーズは威嚇されてるよう。
別の両手では人間(シバ神?)と羊(一説にはシバの使いの牛)をぶら下げてるハズなんだけど欠損していたのが少し残念。

でもこの象を目の当たりにした瞬間、第二手左右で掴んでいるのは諸説ある中で「ヒンズーの神シバ神とその使いである牛」説に一票入れたくなりました。

調伏されて天部に入ったというより、外道を調伏する立場の明王
のような印象でした。

福徳の神としての愉快な大黒天のイメージなんて全くありません。強そうでカッコ良過ぎでした。

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しばらく堪能したのち、収蔵庫で公開されている本尊薬師如来と、神像などを拝観しました。
神像にしてはすごく綺麗に残っていたので年代を聞いたのですが不明でした。
神像ってやっぱマジカルパワー全開で怖いです。


拝観料


御朱印

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お土産
縁起を書いたチラシ




【京都】出世にご利益・三面大黒〜円徳院

見仏日:2009年3月30日

この日、初めて秀吉の妻、北政所ねねの終焉の地、円徳院を訪れました。

この日はお参りも外からしかできませんでしたが、京都観光のついでに気軽に足を伸ばせる場所にあるので、高台寺の夜桜見物がてらなど折々に訪れる機会がありました。

何度目かの訪問の時、丁度三面大黒天の開帳日で念願の対面を果たしました。

想像していたよりかなり小さな小さいな念持仏サイズ。

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例の怖いタイプの三面大黒ではなく、大黒天・毘沙門天・弁財天の福徳三天和合の『三面大黒』です。

実際に豊臣秀吉の念持仏だったそうです。

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