まずは興福寺国宝館でメインディッシュとも言うべき仏像群を見仏。
おっ「仏頭」がちゃんとご帰還なさってるっ!
頭部だけかとおもってたけど、小さい足が生えてらっしゃるのか?どっかに行ってたんですよね。
鎌倉彫刻の大傑作、躍動感あふれる康弁作の天燈鬼・龍燈鬼。
国宝だらけ!
半跏踏み下げの弥勒菩薩。
十大弟子に八部衆!阿修羅とも久しぶりのご対面。
やっぱ興福寺は凄いなー。


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国宝館を出て「東金堂」に直行。
十二神将がポーズをキメまくってる!文殊菩薩がイケメン過ぎる!

なんと「北円堂」も開扉してました。
鎌倉肖像彫刻の大傑作!運慶作の無著・世親像。皺が刻まれた良い顔にやや背中丸めた感じに菩薩と呼ばれるだけの人柄を感じます。


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そして東大寺。
ここも久しぶりだなー。東大寺ミュージアムは法華堂の仏像が移動しただけと思っていたのでこれまで入ったことがなかったんですが、収蔵庫でじっくり見る梵・帝(伝日光・月光)もいいもんですねー。
よりダイナミックな感じがしました。
「仏像はお堂で拝むもの」といった既成概念を払拭させてくれる見事さです。

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混雑している大仏殿をスルーして戒壇院へ。
ここまで来るとなぜか東大寺もガラガラ。戒壇院の四天王こそ四天王中の四天王なのに・・もったいない。
増長天と広目天のハガキを買いました。


更に移動して法華堂へ。

塑像の仏像達がミュージアムに移って須弥壇の密度が軽減されていました。

四天王にパイナップルな怒髪天の仁王にそびえ立つ不空羂索観音。
ちょうど良いアタッチメントを持った観音。多臂だけど千手観音よりキビキビと動きそうでカッコいいんです。

後ろ戸には例の秘仏「執金剛神」が控えてるかとおもうとゾクゾクしてしまいます。
四天王の像って等身大サイズを見慣れてるので法華堂の四天王を見ると自分が小さくなったような錯覚に見舞われます。


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大梵鐘って『朱印』書いてもらえるんですね。
立ち寄ったのも初めてだったので、まさか鐘の朱印があるとは!!
日本で唯一の梵鐘の朱印をもらって上機嫌で足取りも軽くなりました。

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東大寺を抜けてソフトクリームと若鮎の鯉のぼりバージョンを食べながら一気に新薬師寺へ。
拝観受付で「おたま地蔵」の拝観を申し込んで何度目かのお玉地蔵と対面。
福住職さんのお話によると、常時公開していないのは「あまり好奇の目に晒されるような感じはお気の毒」とのこと。
好奇心丸出しだしで裸形の仏像を見まくってる自分って・・・しかも(反省)

本堂に移り十二神将と薬師如来をグルりと拝観して、いよいよ今回の見仏三昧の旅の終着地、閻魔さんが待つ白毫寺へ向かいます。

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↑新薬師寺の隣の祠に居た双体道祖神。LOVE-GODSですね。

新薬師寺から白毫寺は徒歩の距離なので、新薬師寺まで来たなら是非足を伸ばしてみてください。

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本堂には阿弥陀如来の両脇に大和座りの勢至菩薩、膝立ちになる瞬間の観音菩薩がいます。
この機動力は今スグに救ってもらえそうな安心感があります。

そして収蔵庫には閻魔大王に司命・司録三尊。泰山府君、文殊菩薩、地蔵菩薩、阿弥陀如来に奈良では特に大人気で尊敬されまくっている叡尊上人がいらっしゃいます。

お土産には閻魔大王手ぬぐいを是非どーぞ!

これでGW見仏三昧の旅も終わりです。

次はどこ行こうかなー。