Back From The Temple

見仏記で仏像にハマりました。 みうらじゅんといとうせいこうが好きです。 ただいま朱印帳をめくりながら以前、訪れたお寺の記録を書いています(旧タイトル:ジンジャー大将)

宝物館

【GW見仏三昧:奈良-明日香編-1】古代史ロマンと聖徳太子伝説の橘寺

明日香です。

日没後に移動しているのでGW中でも渋滞に巻き込まれることもなく、運転のストレスがありません。
街灯が少ない明日香の中で目当ての駐車場(亀石レンタサイクル)を見つけることが困難だったので公民館の駐車場をお借りして車中泊しました。

疲れていたのか、金峯山寺駐車場でなかなか寝付けなかったのと比べるとソッコーで墜ちました。

気付けば朝。薄暗い空。本日なんと明日香は雨の予報。

快晴の中、レンタルサイクルで神社仏閣から遺跡まで明日香の美味しいところを余すこと無く隅々まで巡る計画だったんですが、雨の中自転車はちょっとなー。

とりあえずコンビニへ。向かう途中にもう亀石。

買い出しついでに「鬼の俎」「鬼の雪隠」さらに吉備姫の「猿石」明日香はどこもかしこもそこら中に遺跡が転がってる感じです。

雨がポツポツ大粒になって落ちてきたので橘寺は徒歩で行くことにしました。

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創建当時は大伽藍だったんでしょうね。標柱を過ぎてもお堂はまだ少し先。
明日香のお寺を巡る時はイマジネーションを働かせると楽しいです。

この橘寺もそうですが、川原寺や飛鳥寺を訪れた時は是非、礎石やお寺に残る伽藍配置図などから回廊や塔やお堂を想像してみてください。
もちろん今は黒ずんでしまった仏像は金ピカに、褪色してしまったお堂の柱や壁や天井は極彩色に!


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さすが古代史ロマンの明日香にある橘寺!伝説や遺跡が凝縮されています。



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ここ(橘寺)は聖徳太子の生誕の地《僕の想像では黒駒像のある場所が厩》で、推古天皇に勝鬘経の解説の講義を行った場所《僕の想像では本堂の太子35歳の像のある場所》でもあります。

その講義の時!
太子の冠からは日・月・星の光が輝き《僕の想像ではその光を封じ込めたのが三光石》
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空からは蓮華が降り注ぎ《寺伝ではその時の蓮華を埋めたのが蓮華塚》


本堂南の山には千の仏頭が現れ光を放ったそうです。《山の名前は仏頭山》
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その様子に驚いた推古天皇はこの地に寺を建立するように聖徳太子に命じます。

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↑五重塔の礎石

それが聖徳太子建立七ヶ寺の一つ『橘寺』の始まりで正式には「仏頭山上宮皇院菩提寺」と言います。

『橘寺』の名前の由来は常世の国から柑橘の種を持ち帰った『田道間守』の伝説によるものです。
本堂にはお菓子の神様として有名な『田道間守』(柑橘類の祖→果物=水菓子→〔転じて〕お菓子の神様か?)が祀られています。


そして境内には善の顔と悪の顔を持つ2面石があります。

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↑明日香らしいプリミティブで記号的な感じの造形の石。道祖神と関係あったりするんでしょうか?


なかなか見仏ブログとしての本題に入れませんが・・仏像も大変素晴らしいです。


六臂の如意輪観音の中ではサイズは大ぶりな像です。
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まん丸い顔で手のひらが小さく、見ようによってはサザエさんのキャラのようなに見えなくもないんですが・・
姿勢が良く抜群に美しい輪王座にスラっと伸びた手が若々しい印象です。それでいてトロ〜ンとまどろむような深い三昧の表情がセクシーでマジカルな仏像です。



収蔵庫には聖徳太子の師匠『日羅上人像』があります。

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↑まるで観音のような腰のひねり。鶴林寺のあいたた観音や薬師寺の日光・月光菩薩のようにセクシーです。日羅上人は尼僧だったなんてことはないですよね?


【大阪:日本三大如意輪観音】国宝・秘仏如意輪観音ご開帳〜観心寺

見仏日:2014年4月18日

南河内の国宝巡りは年にこの日しかない!という一日。

●河内長野市の観心寺「国宝・如意輪観音」 開帳日:4月17・18日

●藤井寺市の道明寺 「国宝・十一面観音」 開帳日:毎月18日

●藤井寺市の葛井寺 「国宝・千手観音坐像」開帳日:毎月18日

さらに重文・金銅弥勒菩薩の野中寺を含めるともう完全にお祭りです。

平成29年には『金剛寺』の金堂が修復を終え、巨大!降三世明王の坐像、不動明王、大日如来の「立体・尊勝曼荼羅」が戻ってくるはずなので更に更にエラいことになりそうです。(今から楽しみ)


で、観心寺の如意輪観音です。

上で説明したようなお祭り日なので、ツアーも沢山企画されているようで観光バスも何台もあり、境内も露店が並び大賑わいでした。

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地元と言える距離に住みながらこれまでお会いできていなかった如意輪さん。

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やっと会えたというよりは、とても有名な方なので、何度も会ったことがあるような錯覚をしていましたが、これで「西宮・神呪寺」「奈良・室生寺」と合わせて日本三大如意輪観音を見仏満願達成です。

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よくふくよかで官能的と表現されていますが、僕には肝っ玉母ちゃん的な頼りがいのある如意輪観音に思えます。

多少のことには動じない、そしてパワフル。圧倒されてしまいます。

神呪寺の如意輪観音は呪術的にパワフルさですが、こちら観心寺の如意輪観音は肉体的にパワフルですね。

四天王が守護する須弥壇の左右には扉が閉じられたままの厨子があり、中には不動明王と愛染明王が脇侍として控えてるようです。
右手には小ぶりな如意輪観音もいらっしゃいました。現在の御前立ちなんだろうとおもわれます。



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場所を移して宝物館。

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いやー観心寺は仏像の宝庫ですね。
2体の胎蔵界大日如来、試作の如意輪観音と呼ばれる元御前立ち。金箔がよく残り「顔がピッカピカ」と表現して良いぐらいの釈迦如来と薬師如来と見栄を切るカッコいい邪鬼などなど前回、訪れた時は宝物館は閉まってたのか・・・新鮮な驚きの連続。
中でも特に気に入ったのが厨子入りの念持仏サイズの愛染明王、精巧に彫刻されていて玉眼なのか眼がギラギラと輝いていました。

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観心寺といえばもう一つのお楽しみ「北斗七星巡礼の星塚」があるんですが、もちろん巡りました。でも、ダラダラと長くなりそうなので別記事にします。




【滋賀県・竹生島】琵琶湖に浮かぶ信仰の島・宝厳寺

2014年4月13日

前回、竹生島へは彦根港から渡りましたが、今回は長浜港から。
それにしても船ってなんでこんなにワクワクさせられるんでしょう?
アトラクション感覚で楽しめば船賃は全然高くないですね。

今回、竹生島への目的は4つ。


●西国三十三所の朱印を貰う

●かわらけ投げをする

●(秘)お土産を買う

●弁財天専用朱印帳に朱印を貰う



●西国三十三所の朱印を貰う
横蔵寺を目的に岐阜遠征をした時、ついでみたいな感じで西国三十三所の33番・納めの札所「華厳寺」に立寄ました。

三十三所の札所のお寺にはこれまで何度も何度も行ってたのですが、札所巡礼には全く興味が湧かなかったのですが、さすが納めの札所、参拝してる方々の熱気が違いました。順番に巡って満願。という方が多いでしょうね。
僕もこの熱気に呑まれる形で西国三十三所用の朱印帳を買ってしまいました。

だから京都清水寺などベタたトコや近所の中山寺、勝尾寺などの朱印がまだありません。
もう少し早く始めていたら和歌山の粉河寺や福井の松尾寺あたりも貰えたんですが、また再訪します。

竹生島は琵琶湖の上ということもあって、札所の中でもなかなか行きにくいお寺だとおもいます。
せっかくなので三十三所の朱印ももわらなければ!というワケです。

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●かわらけ投げ
三方五湖、神護寺でも体験。発祥の地とされる愛宕山にもいきました。
・的にめがけて投げる
・物を叩き付けて壊す
はストレス解消になる行為なんでしょうね。
かわらけ投げそのものがご利益!厄除けです。

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●(秘)お土産を買う
売っていませんでした。残念



●弁財天専用朱印帳に朱印を貰う
広島の宮島/厳島神社に訪れた際、大願寺で弁財天が刺繍してあるインパクト最強の朱印帳を買いました。
せっかくなので弁天さま専用の朱印帳にしました。
まずは日本三大弁財天の朱印から

宮島・大願寺/厳島神社(済み)
竹生島・宝厳寺(今回済み)

次回は
吉野の天河弁財天社の予定です。

できれば早めに江ノ島の弁天さまも拝みたいです。

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竹生島に雨宝童子堂なんてあるんですね。

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〜2014年5月8日追記〜

日本三大弁財天
【滋賀県・竹生島】宝厳寺
【広島県・宮 島】大願寺
【奈良県・天 川】天河大弁財天社

〜ここまで

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【滋賀県・湖北】仏像の宝庫!「戸岩寺・世代閣」と「鶏足寺・己高閣」

見仏日:2014年4月12日

与志漏神社の駐車場は桜が盛りで地元の方々がお花見をしていました。

神社の境内に目的の宝庫!世代閣と己高閣があります。
案内してくださる方も地元の方で格式ばった感じはなく、気軽に招き入れてくださいます。

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己高閣に入るとまずは地方寺院のお約束「解説のテープ」を流していただきます。

テープを一通り聞き終え、案内役の方の説明とも雑談とも付かない話と仏像を肴にした世間話を一緒に楽しみながら拝観しました。

己高閣の十一面観音像は湖北らしい暖かみのあるお姿でとても親近感が湧きます。

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類例が少ないという「七仏薬師像一式」も地元の方が知らずにピカピカに磨いたから重要文化財指定から外れた。とおっしゃっていました。

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※僕は何故か七仏薬師も木喰微笑仏で見たことがあります。



世代閣は更に見応え十分!

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なんと言っても下半身のドッシリした薬師如来立像。この立派な体躯を眺めていると、丈夫な方なんだろうなーという安心感があります。この安心感こそが薬師如来のご利益ですね。
ん〜丈夫そう!あえて強調して造ってるんでしょうね。

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そして世にも珍しい買い物袋を手に提げた(エコバッグ先取り?)魚藍観音!
最近の石仏では一体だけみたことがありますが、年代モノではこのお方しかまだお目にかかっていません。

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さらにお宝!十社権現。かなり神仏習合なルックスだったので神様の本地仏10体なのかな?
山王権現のおサルさんが可愛いです。

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ふー大満足!

与志漏神社境内には薬師堂と大日堂があり中を覗くとまだまだ仏像が沢山ありました。
年に数回開帳する日があるそうなので興味のある方は開帳日を調べて訪れてみてください。

【岐阜・初遠征-02】横蔵寺:深沙大将とミイラ

見仏旅行・岐阜遠征の最大の目的はココ横蔵寺。

深沙大将はカッパの沙悟浄のモデルとなった神様だし、妙心上人は即身仏(ミイラ)のこと。

キワモノ好きとしては好奇心がそそられまくりな取り合わせです。


深沙大将といえば去年、快慶作ということが判明して重要文化財に指定された高野山の像が有名ですが、タイミングを外して見逃してる間に2年間の修復に入ってしましました。

僕は舞鶴の「金剛院」、小浜の「明通寺」の深沙大将像に続いて3像目となる貴重な体験。

そして初の即身仏の見仏となります。

妙心上人に関しては「ミイラ」などとカジュアルに呼んで良いモノかお寺に着くまで迷いました。
ミイラと呼ぶと何か見世物的な感じもするし・・
でも自分の中で、そういう好奇心がフツフツと沸き上がってきた結果、岐阜に来てるわけだし・・

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山城の岩船寺のような雰囲気もあるひなびた山寺な感じが漂っています。

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妙心上人が居る舎利堂と深沙大将の居る収蔵庫は勿論後回しで本堂からお参りしました。

本堂を降りると!!

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軒下に赤文字でシッカリとミイラと案内板がありました。

舎利仏や即身仏って名称は一般的じゃないし、普通に「ミイラ」で良いんでしょうね。
自分も好奇心丸出しの俗人だけど、知識が全然無い訳じゃないので「妙心上人」と呼びます。

拝観料を300円を支払ってまずは収蔵庫から。

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十二神将や立派な大日如来が居並ぶ中、異彩を放ちまくっているのがやはり深沙大将でした。

今まで見た仏像の中でも屈指のユニークなご尊顔。

これが砂漠の鬼神!?

元は怒髪天に憤怒形だったんだろうけど・・きっと歳月が経つにつれカドが取れて丸くなられたんでしょうね〜
そう思うと益々、親しみが湧いてきます。

大満足です。


そして、いよいよ妙心上人(ミイラ)の待つ舎利堂へ。

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本堂や塔もシッカリとあって立派なお寺なんですけど、地方のお寺らしく管理のお手伝いをしているのはどうやら地元のお母さん方のようで「ミイラ見て行き」とカジュアルにおっしゃっていました。

脱帽して舎利堂に昇殿。


妙心上人がおわすであろうガラス張りの厨子の正面、下陣に座り鐘を鳴らすと、やはり地方のお寺らしくカセットデッキの解説が始まりました。

ソバ粉を水で溶いたモノを一日一食、巡礼、五穀断ち、入定までの妙心上人の凄まじい行の解説や、即身仏となった妙心上人をご覧になった明治天皇が国許に帰すようにおっしゃって生まれ故郷の横蔵で祀るようになったといった解説がカセットテープで流れます。

想像を絶する行で衝撃的です。

解説が終わり内陣、正面へ・・・

光の反射を遮る角度からガラス越しに覗き込むと、これまた想像を絶するお姿。

身体は小さく、首を右に傾げています。
開いた口は歯も見えます。

凄まじい・・・。

衆生を救済しようとしての行為なのか、究極の苦行なのか判りませんが、とにかく衝撃的でした。

やはり「妙心上人」と呼びたいと思いました。

そして俗人の僕は他の即身仏も拝観してみたいと好奇心がフツフツと沸き起こるのでした。


ちなみに日本に現存する即身仏は17体。内、拝観可能な即身仏は15体いらっしゃるようです。

記録が残る中では妙心上人が最若年(36才)で入定なさっておられます。


寺名:横蔵寺

訪問日:2013年4月4日

所在

岐阜県揖斐郡谷村横蔵

拝観可能な仏像

十二神将、深大将、妙心上人(ミイラ)
※雨天・冬期は拝観不可

など


撮影不可

拝観料:300円(収蔵庫と舎利堂)

御朱印


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