見仏記ファンの寺巡り by アマガスカル

見仏記で仏像にハマりました。 みうらじゅんといとうせいこうが好きです。 ただいま朱印帳をめくりながら以前、訪れたお寺の記録を書いています(旧タイトル:ジンジャー大将)

愛染まつり

【大阪】勝鬘院:愛染まつり期間中に秘仏・大日大勝金剛尊がご開帳

見仏日:2014年7月1日

毎年6月30日〜7月2日は大阪四天王寺の勝鬘院で愛染まつりが開催され、期間中は愛染堂の特大愛染明王と多宝塔の摩訶不思議!十二臂の大日如来・大勝金剛がご開帳になっています。

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最寄り駅の『四天王寺前夕陽ケ丘(5番出口)』から境内の中までズラりと屋台が並び賑わっています。

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境内では憤怒の愛染明王とは対称的な別嬪さんな愛染娘さん達が浴衣姿に身を包み、微笑みながら愛嬌を振りまいていまいした。

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↑愛染明王

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↑愛染娘

とは言うもののこの優しげな表情の愛染娘達もあと何年かすると憤怒相を露にするんだろうな・・と思うのです。

そして多宝塔の扉が大きく開かれ、塔内に充満していた摩訶不思議!異形!十二臂の大日如来、最高仏尊としてあがめられている大勝金剛のパワーが一気に大阪の街に解き放たれておりました。
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愛染まつりは6月30日(夏越しの祓)から7月2日(半夏生)までなのですが、関西では半夏生の日にタコを食べます。
きっと愛染まつりの屋台のたこ焼き屋さんも大繁盛に違いないですね。

【夏至】第二十九候:菖蒲華(あやめはなさく)


2014年は6月26日〜30日

「菖蒲華」の最終日には大阪四天王寺の勝鬘院で大阪で一番早い夏祭り(夏越しの祓)『愛染まつり』が開催されます。

その名前が示す通り(特大)愛染明王と世にも珍しい十二臂の大日如来『大日大勝金剛尊』がご開帳となります(ブログ内の愛染まつりの記事へリンク)

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金剛薩埵から生じた愛染明王または如来荒神と同体などと言われていますがとにかくパワフルなお方であることは間違いないです。


大阪では愛染まつりを機に浴衣を着用するので「浴衣まつり」とも言われています。
愛染まつりを盛り上げるのは浴衣に身を包んだ『いずれ菖蒲か杜若』な愛染娘さん達。

なんとか本題に入れました(汗)


『いずれ菖蒲か杜若』
《意味》どちらもすぐれていて、選択に迷うことのたとえ。



女性に対してだけに使う言葉ではなのかもしれませんが、たいていの場合、単独の女性を褒めるのではなく、複数の女性を十把一絡げにして社交辞令する時に使います。

言われた女性の立場としてはどうなんでしょ?これ?

男の上から目線な感じも少しするし、選べないと言われてるんだし・・男ならハッキリしろよ!と・・

ここまで書いてフト自分の周囲の女性達を想い浮かべてみると、これがなんとまぁ不思議なことに『いずれ菖蒲か杜若』としか言い表せないんですよねー。ほんとに優れた女性ばかりで・・・

(なんて便利な言葉なんだ!)


菖蒲ってそんなに綺麗な花なんだ?いったいどんな花なんだろ?とまずはネットで検索。

ほう!この花、花札で見たことある!

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じゃ実際にナマのアヤメはどこに咲いてるんだろう?七十二候に登場するからもう見頃なはず。

尼崎で菖蒲か杜若のありそうな場所で最初に思いついたのが『西武庫公園』です。

そーいえばなんかそれっぽい草が生えてた池があった気がします。


さっそく西武庫公園まで自転車をカっ飛ばし、レンタル花壇で薔薇のお世話をしていた人に

「このあたりってあやめってありますかねー」と声をかけてみると

「そこにショウブ池あるけどな、ここらみーんなキショウブや」さらに「このへんやとタノウのノウギョウ公園がええで〜」

と教えてくれました。


キショウブとは???「多分黄色んでしょう」で、おじさんのアノ言い方からすると「あんまり価値がないのかな」とショウブ池に到着。

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↑ちゃんと手入れされた池です。これが西武庫公園内にあるショウブ池(正式名称なのかは→?)です。

草むらをようく観察していると・・・ちゃんと咲いてました花札のヤツ。
花札の意匠マンマの姿。

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白いのもありました。(これがカキツバタなんでしょうか?)


帰宅後「キショウブ」について調べてみると、外来帰化植物で在来種を駆逐する勢いで猛繁殖している危険なヤツでした。
環境省は「要注意外来生物」とし積極的防除の対象しています。


植物の生存競争って動物より大変なようで、大木が隣にいるとそれが倒れるまで十分な栄養も日照も得られなく成長できないから。と、橋谷さんだったか山岳ガイドの人が言ってました。

元々いた固有種が獰猛な外来種に圧され気味なのは生物も植物も一緒なんですね。

それでも健気に慎ましく花を咲かせていた「西武庫公園/ショウブ池」の菖蒲に「いずれ菖蒲か杜若」を感じました。そしてその菖蒲の中には外来のキショウブは含まれないのでした。


日を変えて
日本でも有名な尼崎が誇る史跡『田能遺跡』近くの『農業公園』に原付で出向きました。

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名前からしてちょっと堅苦しそうですが、24時間開放された普通の市民憩いの場でした。
園内にはバラ園、牡丹園、菖蒲園のほか梅林などもあります。

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今はバラと菖蒲が盛り。梅林は梅の実が落ちて甘い香りを漂わせていました。


本格的な植物園って行ったことはないけどこんな感じなのかな〜

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池の中に木道が敷いてあって、菖蒲を近くで観察できます。

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西武庫公園の慎ましい咲き方と違い、どの花も堂々と見事に咲き誇っています。

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なんでしょう。とても高貴な花にみえてきました。

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『いずれ菖蒲か杜若』には違いないのですが、上から目線ではなく高貴な存在の女性を菖蒲や杜若に例えた言葉なのでは?選べないというより、選べる立場ではない。って感じ。

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なので『いずれ菖蒲か杜若』と言われた女性の皆様、偉そうに上から目線で言ってるのではありません。
美しい女性達が居た時「僕ごときが選ぶなんて、とても、とても・・」という卑下した気持ちから発せられる賛辞なのであります。

そして女性を花に例えて讃える言葉には

『立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花』

というのもありますが、こちらはオンリー・ユーな表現ですね。

僕の知り合いにもまさにこの言葉がピッタリの女性がいます。


結局、本当にどれがアヤメかカキツバタかわかりませんでした。

このブログ記事の画像にアヤメとカキツバタの両方が写っていますか?

【大阪】勝鬘院:最強仏尊!? 大勝金剛開帳!愛染祭りでおなじみ

場所/寺名:勝鬘院



訪問日:2009年6月30日

所在と最寄り駅

大阪府大阪市天王寺区夕陽丘町5-36
地下鉄谷町線「四天王寺前夕陽ヶ丘」駅5番出口から徒歩2〜3分

お寺の特徴など
勝鬘院は縁起より大阪夏祭りの筆頭を飾る浴衣祭り(愛染祭り)のお寺として有名です。
「愛染まつり」を境にナニワっ子達は浴衣解禁となります。また祭りを彩る愛染娘も風物詩。
なのですが

愛染まつりの期間にだけ開帳される多宝塔におわす「大勝金剛(寺伝、
大日大勝金剛尊)は全仏像ファン必見です。
愛染明王も特大!


拝観可能な仏像
愛染祭り期間開帳:愛染明王、大日大勝金剛(十二臂の大日如来)

愛染堂、多宝塔写真撮影可能

感想
屋台が並ぶ参道を通り山門をくぐると愛染堂が開かれており、今まで見たどの愛染明王より大きい愛染明王が開帳となっていました。
陣から愛染さんまでは距離があるのにド迫力!

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愛染明王と多宝塔にある大日大勝金剛は愛染まつりが開催される6/30〜7/2の3日だけ開帳される秘仏。
秘仏なのにも関わらず写真撮影が自由というところが、さすが大阪。「愛染さん」と親しまれるお寺なだけありますね。

賑やかな境内で華やかにご開帳

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大阪勝鬘院大日大勝金剛
ココでしか見たことないです(年1回愛染祭り期間中だけ開帳


大日大勝金剛について少し調べてみましたが、ハッキリとしたことは判りませんでした(汗)
お経にも登場する仏尊で
金剛薩埵から生じた愛染明王」や「如来荒神と同体」なんて解説もされています。
如来荒神も愛染明王も金剛薩埵の形なので金剛薩埵深い関わりがあるんでしょうか。

ベースは智拳印で金剛界大日如来な上に金剛薩埵のパワーを盛ってるので多分、最強なのでは?ということで記事のタイトル(憶測)です。





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奈良:聖林寺の如来荒神
怪しげですね。荒ぶる神なのに白色で冷静なご尊顔。

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兵庫:円教寺の金剛薩埵
愛染明王と同じ手の格好で五鈷杵と五鈷鈴を持つ。

拝観料
無料

御朱印
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お土産

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