見仏記ファンの寺巡り by アマガスカル

見仏記で仏像にハマりました。 みうらじゅんといとうせいこうが好きです。 ただいま朱印帳をめくりながら以前、訪れたお寺の記録を書いています(旧タイトル:ジンジャー大将)

湖東

【滋賀県・湖東三山秘仏開帳-3】秘仏本尊一斉開帳〜生木を彫った十一面観音・百済寺編

見仏日:2014年4月12日
※開帳期間(2014年4月4日〜6月1日)

拝観の受付を済ませ寺務所に朱印帳を預けに行くと、寺務所の中にツバメが何羽も飛び交っていました。
湖東三山の秘仏開帳が始まった4月4日は丁度、七十二候の『玄鳥至(つばめきたる)』にあたります。

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去年の巣に戻って来たんでしょうね。寺務所の中は安全確実。

巨大寺院であったことが偲ばれる、公園の広場のように開けた境内を通って、参道を上ります。
途中、展望が開けて景色を楽しめる場所があったり楽しく歩けます。

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ここの山門も二天門だったかな?かすんだ記憶を辿っても思い出せないので目で確認!立派な仁王さんでした。

本尊の十一面観音は聖徳太子が霊木の杉を立ち木のまま彫ったという伝説(これまた霊木化現仏)があり『植木観音』と呼ばれています。
湖東三山の本尊はどこも伝説に彩られています。
凄まじいパワーを秘めてるに違いないのでお参りした人にはきっとご利益があることでしょう。

秘仏が大好きな見仏人な僕にとっては、滅多にお目にかかれない湖東三山の秘仏を一気に拝観できた。ということだけでも十分なご利益です。ありがたい。

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これ立ち木を彫った仏像は木喰上人の猪名川町の東光寺で子安観音というのを見たことがありますが、樹が自身を治癒しようとするのが像を包み込むように樹皮が覆い被さり天然の厨子のような感じになっていて驚きました。


何かの本で読みましたが西村公朝先生も立木に不動明王を彫ったことがあるそうです。


【滋賀県・湖東三山秘仏開帳-2】秘仏本尊一斉開帳〜行基作の秘仏!金剛輪寺編

見仏日:2014年4月12日
※開帳期間(2014年4月4日〜6月1日)

西明寺から車でホントすぐ。金剛輪寺の拝観受付に到着しました。

ここ金剛輪寺も4年ぶりで当時はまだ登山を初めてなかったので、本堂手前の石段がやたらキツかった印象があります。
そして風車を持ったお地蔵さんが居並ぶ参道では厳粛な念を感じてちょっと怖かったことを思い出しました。

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巨大ワラジが奉納された二天門をくぐり本堂へ。

開帳されている秘仏本尊の聖観音は行基作で「生身の御本尊」と呼ばれ「行基が彫進んでいくと木地から血が流れ出た」という伝承があります。

開帳されている姿に目を凝らしていると、生々しいノミ跡がハッキリと見えました。
行基伝説と結びつく典型的な「霊木化現仏」の姿形でした。

「霊木化現仏」は霊木や神木から仏が姿を現す瞬間を表現したもので、未完成というワケではないそうです。

TV見仏記の鞍馬寺編で注連縄を付けた薪か材木のような木を「大杉大権現」として祀っているのがありました。普通の木(霊木)の中に仏の姿を見る(化現)という現象は本来、修行を積んだ僧だけが感得できるものなんでしょうね。
でも行基は厳しい修行の先に得ることができる奇跡を衆生にわかりやすく「霊木化現仏」として表現してくれたに違いありません。


たとえそうでなくても1200年以上も前に彫られた仏像は何が何でもありがたいです。

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行基菩薩は近鉄奈良駅前の噴水の中にいらっしゃいます。
興福寺や東大寺に電車で行ったことがある方ならお姿を見たことがあるはず。

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百済寺へ続く


【滋賀県・湖東三山秘仏開帳-1】秘仏本尊一斉開帳〜西明寺編

見仏日:2014年4月12日

名神高速道路「湖東三山スマートインターチェンジ」開設記念!「びわこ湖東三山同時公開」秘仏本尊ご開帳!
※開帳期間(2014年4月4日〜6月1日)

ということで、さっそく車をすっ飛ばして行ってきました。
ただし僕の愛車にはETCが搭載されていないので「湖東三山スマートIC」で乗り降りすることができません。

湖東三山に訪れるのは4年ぶりです。
西明寺の十二神将をもう一度ナマで拝観できるかとおもうと気分が昂ってきてフライング気味にスタート。

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多賀SA(下り)には宿泊施設(温泉?)があって日帰り入浴も1時間550円から利用できます。
上りSAに駐車しましたが↑の歩道橋で下り方面に渡ることができました。

ただし車の出入りの激しい多賀SAは仮眠には向きません。

ちょっと寝不足気味で見仏スタートとなりました。


まずは、というかイキナリというか、とにかく「西明寺」

二天門をくぐり朱印帳を預け本堂へまっしぐら。
天台宗らしい須弥壇中央の厨子の扉が開いてます。
まさにご開帳という佇まい。
4年前は十二神将の印象が強かったけど、やはり主役は本尊「薬師如来」
造形的には普通なのかもしれないけど、そこは「秘仏」。厨子の扉が閉ざされていた期間分だけ蓄積されたパワーが一気に開放され反動のような力強さがありました。


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今回も大黒天とは対面できませんでしたが、薬師如来に日光・月光菩薩、十二神将と大満足で後陣へ回りました。
4年前はたしか寅薬師なるお方がいらっしゃったはずの場所に三千仏の三分の一の絵が飾ってありました。執念のようなモノを感じさせる緻密さ。これも修行なんでしょうね。

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金剛輪寺へ続く


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