Back From The Temple

見仏記で仏像にハマりました。 みうらじゅんといとうせいこうが好きです。 ただいま朱印帳をめくりながら以前、訪れたお寺の記録を書いています(旧タイトル:ジンジャー大将)

秘仏開帳

【滋賀県:園城寺】智証大師円珍生誕1200年記念秘仏開帳:黄不動尊・智証大師・如意輪観音

見仏日:2014年10月30日(快晴)

三井寺(園城寺)には、これまでに何度か訪れていて、以前の自分はどんな感想を持ったのかな?と記事を振り返ってみようと自分のブログ記事を検索してみたのですが、なんと記事が1つもみつかりません。
頼豪阿闍梨が妖怪鉄鼠になる話も好きですし、「黄不動尊」の朱印を貰いたくて智証大師の開帳の10月29日を狙って訪れたこともありました。
尊星王像など仏像も印象に強く残っているお寺なので、ブログ記事も何度も書いている気になっていました。



今回は黄不動との対面、これはブログをかかなければ!

今日の三井寺も快晴でした。
仁王門をくぐり、拝観料を支払って、釈迦堂の前に立つと広い境内の様子を思い出してきました。懐かしみながらのんびりと金堂に向かって歩きます。
ゆるやかな坂を登り切ると、「近江八景」のひとつ「三井寺の晩鐘」そして仏像目白押しの金堂。


でも金堂は法要中だったので遠慮してイキナリ、メインディッシュから!



今回は、毎年10月29日に開帳される『智証大師(中尊)』に加え
中尊・智証大師のオリジナル像である『骨大師(体内に智証大師の遺骨が納入されているそうです)』
さらに智証大師がインスパイアードした『黄不動立像』の秘仏三体の厨子が一斉に開扉されていました。
このように3体揃いの開帳は24年ぶりの希有な状況だそうで、色んなお寺のおお坊さんたちもこぞって参拝にきていました。

着色は金泥だと思いますが全身が鈍くくすんだような輝きです。金泥は金箔ピカピカの仏像にくらべてリアルです。

黄色不動、やはり膝小僧を見せているのが最大の特徴ですね。

躍動するのにに裾がバタついて邪魔だったんでしょう、たくし上がって両膝が見えている不動は、全身に生気をみなぎらせ、今まさに動きだしそうでした。

このあと、絵画の模写も沢山みましたが、どの金色不動も黄不動もすべて膝小僧をだしていて、ワンパクでたくましい印象でした。


しばらく来ない間に・・・

なんと収蔵庫が完成していました。
収蔵されている寺宝はまだまだ少なく、グッズ展開やお土産品もこれから充実するのかな?という感じでしたが、仏像群は凄かったです。これまで月一回の開帳だったりした秘仏が一斉にお目見え。
以前は微妙寺にいた寸詰まりにデフォルメされた親しみが湧く秘仏「十一面観音像」や月に一度お目見えする「訶梨帝母」が居て娘の「吉祥天」も里帰り中でした。

そして「頼豪阿闍梨=鉄鼠」のお宮「ねずみ宮」は毎回お参りしています。



天台宗・寺門派三井寺の高僧、頼豪阿闍梨が妖怪・鉄鼠に変化して、天台宗・山門派(比叡山)を配下のネズミを引き連れて襲撃し、経文を食い荒らしたり、仏像を破壊した。と伝わります。
これには色々と因縁があるのです。

そのあたり事情は興味のある人、ご自身に調べてもらうとして・・・
この頼豪阿闍梨。実は「新羅明神のモデルなのではないか?」という説を唱える研究者がいらっしゃいます。
とっても説得のある説なので機会があれば、山本ひろこ先生の著作「異神」をご一読ください。
僕は3読ぐらいしてもまだ理解できていませんが。

まぁ、呪術を使いまくったり妖怪に変化しちゃったり、頼豪阿闍梨はかなり僕好みな方でもあり、日本5大超人?の内の1人と数えて良いのではないでしょうか?

あとのメンバーは
役行者、空海、阿倍清明。ここまではどなたもそんなに異存は無いとおもいますが、あと2名。僕は頼豪阿闍梨と参議・小野篁を推したいです。

また、いつの間にか話がそれていますが、観音堂で両脇に毘沙門天と愛染明王を従える、ゴージャスな宝冠がよく似合う麗しい如意輪観音を拝観いたしました。
きっと徳の高さに加えこの美貌もあって毘沙門天と愛染明王を従えているに違いないと、煩悩まみれな想像をしてしまいました。


そして、下山。

恒例となったおとなりの円満院門跡で「うすさま明王」のお札をいただきました。
言わずと知れた元祖トイレの神様ですね。


そして『大津市歴史博物館」では三井寺の開帳に合わせて、三井寺やその影響下にあったと思われる寺宝を集めた特別企画展が開催されていました。


年一回の秘仏「護法善神像」「新羅明神(画像)」「尊星王(画像)」など見応えタップリの展示内容でした。
特に「肥満新羅明神」「初老新羅明神」「痩身新羅明神」が良かったですね。
このように絵画の変遷を見ていると、やはり頼豪阿闍梨とオーバーラップして「高僧としての頼豪阿闍梨」「禁断の呪詛を行う頼豪」「妖怪に変化して比叡山を襲う鉄鼠」というストーリーが頭の中で展開してしまします。



大満足・・お腹いっぱいです。


『黄不動尊』の朱印もいただきました〜



赤・青どーしよ〜

【大阪】勝鬘院:愛染まつり期間中に秘仏・大日大勝金剛尊がご開帳

見仏日:2014年7月1日

毎年6月30日〜7月2日は大阪四天王寺の勝鬘院で愛染まつりが開催され、期間中は愛染堂の特大愛染明王と多宝塔の摩訶不思議!十二臂の大日如来・大勝金剛がご開帳になっています。

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最寄り駅の『四天王寺前夕陽ケ丘(5番出口)』から境内の中までズラりと屋台が並び賑わっています。

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境内では憤怒の愛染明王とは対称的な別嬪さんな愛染娘さん達が浴衣姿に身を包み、微笑みながら愛嬌を振りまいていまいした。

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↑愛染明王

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↑愛染娘

とは言うもののこの優しげな表情の愛染娘達もあと何年かすると憤怒相を露にするんだろうな・・と思うのです。

そして多宝塔の扉が大きく開かれ、塔内に充満していた摩訶不思議!異形!十二臂の大日如来、最高仏尊としてあがめられている大勝金剛のパワーが一気に大阪の街に解き放たれておりました。
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愛染まつりは6月30日(夏越しの祓)から7月2日(半夏生)までなのですが、関西では半夏生の日にタコを食べます。
きっと愛染まつりの屋台のたこ焼き屋さんも大繁盛に違いないですね。

【奈良・秘仏開帳】女身・裸形白色阿弥陀〜れんじょう寺

見仏日:2014年5月29日

前回の奈良見仏旅行では運良く新薬師寺の『おたま地蔵』を拝観することができ、
今回の奈良では「なら国博」で開催中の「鎌倉の仏像」展には鶴岡八幡宮の『裸形弁財天』がやってきていました。

五月もそろそろ最終盤、ここ奈良で毎年、5月中にだけ開帳されている、ちょっと変わった阿弥陀如来がいます。

白色の身体で髪型は清凉寺式釈迦に似た編み目模様。
そして裸・・・さらに言うと性別が『女人』とハッキリしているそうです。


去年も開帳寺に訪れたんですが、女人裸形白色阿弥陀がご開帳中なので見仏させていただくことにしました(裸形好きです)

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開設のテープではお寺の縁起など色々とありましたが、「女性(にょしょう)を表している」という部分しか記憶に残っていません(汗)
続いてのご住職の開設で光明皇后をモデルにした像であること、雲座が薔薇のようと表現される見事なものであること。などの説明を受けました。

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なるほど・・・確かに薔薇のよう

そう言われると、女人・裸形!白色阿弥陀さまの乙女度が更にアップして見えてきました。

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そしてれんじょう寺の境内ではこれまた乙女チックな「オオヤマレンゲ」が可憐な花を咲かせていました。

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奈良の大峰山に自生し、蓮に似ていることから「オオヤマレンゲ」と名付けられたそうです。
近年ではシカの食害によって絶滅危惧種に指定されているそうです。
そういえば去年、八経ヶ岳に登った時、弥山から八経ヶ岳に向かう稜線の脇に獣避けネットが張り巡らされてました。
この花の保護だったんですね。
じゃ「レンゲ道」というのもこの「オオヤマレンゲ」の道ってことだったのかな?



【岡山】毘沙門天だらけの安養寺と秘仏本尊「岡山県立美術館」に出開帳


見仏日:2014年5月25日

倉敷駅から安養寺付近まで行く公共交通機関がなかったので、小型タクシーで往復+待ち時間込みで3000円(交渉)で行ってもらいました。

ここは毘沙門天で有名なお寺です。
毘沙門天は七福神の一神としても活躍しているのはご存知の通り。
毘沙門天の
ご利益は余すとこなく授かろうというワケなんでしょう。境内には他の七福神の神様も賑やかに祀られています。

恵比寿神と大黒天↓
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福禄寿(画面左)と寿老人(画面右)↓
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弁財天と布袋和尚↓
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そして毘沙門天!?どこだろ?

タクシーで中門まで登ってもらったので石段付近におわす「毘沙門天」見逃したようです。
帰りに立ち寄るとして・・

朱印帳を預けて本堂にお参り。


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実はこの時、安養寺の秘仏本尊はお留守でした。

本堂は改修工事中のため「秘仏本尊の阿弥陀如来・釈迦如来・薬師如来」は「不動明王」と併せて岡山県立美術館で出開帳・展示中。

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前日、岡山県立美術館に『麗子」を観に行った際、偶然拝観することができました。

いつも秘仏開帳となると綿密に調べ尽くして出かけるので、こんな巡り合わせは初めてです。
仏縁に感謝して今は仏教美術品として展示されている秘仏に合掌。ありがたいー。
本堂の修理が完了したら(また魂を入れてお堂に帰るんでしょうね)
落慶の開帳とかあるのかな?



そして存在感抜群のパゴダを見上げ

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石段の中ほどを見下ろすと
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なんかとてつもなくデカいお方の後ろ姿が・・・絶対これ毘沙門天だ・・・



安養寺は沢山の毘沙門天がおわすお寺ということでとても興味を持ちました。

何故、毘沙門天ばかり集めたのか・・

実は元々は四天王として祀っていたのでは?

※毘沙門天は四天王の内の一人「多聞天」を単独で祀る時の名称。

もしかして補作の際、他の四天王にも多宝塔を持たせた?

と妄想と疑惑が膨らんでいました。


でも一歩『安養寺・宝物館/成願堂』の自動ドアが開き、足を一歩踏み入れた瞬間、疑惑は頭の中からすっかり消え去りました。

正面中央須弥壇の中尊『兜跋毘沙門天・吉祥天・善膩師童子弐』の左右に三体ずつ。

これだけでも凄いのに

左右の壁にそって十三体ずつ。ほぼ同じサイズ、同じポーズの毘沙門天がズラーーーーっと整列しています。
その数合計33体。

心の準備も十分だったハズなのに圧倒されてしましました。

学術的なことや歴史的な経緯は知りませんが、ただの見仏人の僕は「ぜんぶ毘沙門天!凄い」と納得し、
宝物館を出る時には「いったい何がこうさせた!?」というあらたな疑問が頭の中を渦巻いていました。

待っていただいていたタクシーの運転手さんに石段下に車を回してもらえるようお願いして石段を下り、振り返ると・・・そこに

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『大魔神』

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【兵庫県:日本三大如意輪観音】ソランジンと如意尼の伝説をメインに神呪寺

見仏日:2014年5月18日

今年もワクワクしながら二天が守護する仁王門をくぐり

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石段を駆け上がりたい気持ちを抑え(そんな体力もないけど)

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伝説と異形の仏像の宝庫!『神呪寺』本堂に到着しました。

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後方に神坐のごとく控えるのが「甲山」

仲哀天皇の御代、神功皇后が国家平安守護のために、山に如意宝珠・金甲冑・弓箭・宝剣・衣服等を埋めたと伝えられ、このことから甲山と名付けられたそうです。

なのでここ『神呪寺』は通称『甲山大師』『お大師さん』と呼ばれ親しまれています。


さっそく御本尊と久しぶりのご対面を果たしたいところなのですが、はやる気持ちを抑えて、まずは『入り鐘突き』
語呂の験担ぎですが、「お寺に入った時に突く鐘が『入り金』と言い、お寺から出る時に突く鐘を『出金』と言います」勿論『入り金』が縁起が良いと言われています。


そして朱印をもらって、招待ハガキを受付に渡していよいよ昇殿。

まずは「甲山大師」さんへのお参りし、鎮守である「八臂弁財天」に手を合わせ、いよいよ内々陣へ。
(※広田神社祭神・瀬織津姫の本地仏としての弁財天だとおもいます)

出たっ!秘仏中の秘仏、金ピカに輝く「大聖歓喜天」固く抱き合いお二方とも仲良さげに正面を向く立像です。

いつもは扉が開いてる五大明王や愛染明王、聖観音などの厨子の扉が閉ざされたままになってます。


『麁乱(そらん)荒神』しっかりと間近で拝観できます。
愛染明王や金剛薩埵のような「三鈷杵」と「三鈷鈴」を持ち、大日如来の「智拳印」を結んでいて、更に「如意宝珠」「蓮華」「」「転法輪」を持つ超異形なお姿。


西宮に伝わる民話にも『鷲の地主神とソランジン』として登場する荒ぶる神さまです。


どんな話かというと・・・・・

平安時代のある日、淳和天皇のお妃(*1)は夢枕に立った女神から甲山お寺を建てるようにお告げを受けました。

お妃は密かに宮中を抜け出し西宮まで来ると、広田神社の女神(*2)の導きによって、お寺を建立するのに相応しい場所を示されました。

お妃はとても喜び、空海の協力を得てその場所にお寺を建てました(*3)
そしてお妃自身も剃髪し「如意尼(にょいに)」と名乗り毎日修行に励みました。

ところが「西の山(*4)」のほうから大きな鷲が火の玉を吹きながら現れ寺を燃やそうと襲ってきました。
如意尼は『閼伽水(仏にお供えするための井戸水)』を運ばせ、鷲が吐く火に注ぎかけました。するとたちまち火は消え、大鷲は敵わないと見て西の山へと帰っていきました。

この大鷲は、西の山に古くから住んでいるソランジンという神が姿を変えたもので、仏法が広がり古くからの神である自身がないがしろにされるのを面白くないと思っていたのです。

如意尼はソラジンを荒神として祀り、怒りを鎮めなだめました。
それからというもの、もう大鷲がお寺を襲うことはなくなり、守護神となりました。とさ・・・・・


〜以上「西宮ふるさと民話」と「兵庫県立歴史博物館/ひょうご伝説紀行」より抜粋、再編集して少し盛ってみました。

注釈
*1淳和天皇のお妃=如意尼とは、淳和天皇第四妃「真名井御前」のこと。
*2廣田神社祭神、撞賢木厳魂天疎向津姫またの名瀬織津姫。
*3神呪寺の秘仏本尊如意輪観音は「如意尼」をモデルに空海が彫ったもの。
*4「西の山」『牛女の都市伝説』で有名になってしまった「鷲林寺」のことで神呪寺とは対のような存在。同じくソラン荒神を祀っています。

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↑ソラン荒神はこのように荒ぶったお姿です。


そして如意尼の姿を写した空海作の如意輪観音とご対面(キチンとした輪王坐じゃないのが不思議ですね)

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今年の例大祭ではいつも開扉されてる珍しい仏像の多くの厨子が閉ざされたままで少し残念でした。
狐頭人身の稲荷明神の厨子も閉まってました。




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