寺名:全興寺
訪問日:2012年3月29日
所在と最寄り駅
大阪市平野区平野本町4-12-21
最寄り駅:地下鉄・JR「平野」
お寺の特徴など
聖徳太子が、平野の野中の地に小宇を建立して薬師如来の像を安置されたと伝わる。
境内では子供があそび、買い物帰りのおばちゃんが自転車で立ち寄って手を合わす。まさに地域密着のお寺。でもその奥のお堂には閻魔大王や奪衣婆が巣くう地獄が・・・
拝観可能な仏像
薬師如来(秘仏)1月8日、中秋の名月に開帳
その他の施設
小さな駄菓子屋さん博物館
平野の音博物館
ほとけのくに(瞑想室)
撮影可能
境内は撮影可能
感想
シャッター通りになりつつある商店街のアーケードの中ほどに商店と軒を連ねるように門があります。
門の中では買い物帰りのおばちゃんが自転車を停め、水掛不動に手を合わせていました。
境内には「地獄堂」や「駄菓子屋さん博物館」といったミニ施設があり、紙芝居などのイベントも開催されていてまさに地域コミュニティの中心的存在のお寺です。
↑このイラスト、ガチで絵師・石原豪人の作品なのでは!?
※昭和のロウブロウアーティスト!怪奇とエロスの絵師!
なんかタッチはおろかレタリングまでかなり石原豪人な雰囲気なんですけど。
↑石原豪人
↑石原豪人
ツイツイ、アツくなってしまいましたが、お寺に戻って・・・
境内を奥に進むと鬼の道しるべ(六道の辻かな?)
そして「地獄の釜」の音が漏れ聞こえる石。
ここが地獄堂の入り口です。
子供達が境内に集まって遊んでいるのがなんだか微笑ましいです。
このまままっすぐ育って極楽浄土を目指してくださーい。
道を踏み外さないよーにね。なんておもいながら、僕も地獄堂突入。
地獄堂の入り口には「極楽行き」か「地獄行き」を判定してくれる装置があります。
僕は「極楽行き合格」にランプがつきました
もうお気づきだとおもいますが、この「地獄堂」はバーチャル地獄を体験できるアトラクションです。
地獄堂に入りドラを鳴らすと、閻魔大王の横にある浄玻璃の鏡がモニターになっていて地獄の様子が写し出されます。
五・七日(いつ・なのか)の裁判官閻魔大王!
浄玻璃の鏡の横には鬼が・・
さらにその横は奪衣婆が恐ろし形相で睨んでいます。
※これ子供だったらマジで怖いのでは?
奪衣婆のオナカの中にはちゃんとした(?)奪衣婆像がありました。
閻魔堂の左には十王のうち閻魔王を覗く9名の裁判官達がズラ〜っと居並んでいます。
閻魔堂を出てふたたび境内を散策。
井戸の周りでは子供達があそんでいたり、慣れた感じでお参りをしている方も次々に出入りしていきます。
境内には牛頭天王や金比羅大権現も勧請されて祀られています。
沢山の祠の中の一つに小動物の霊を供養する「わんにゃん堂」というのがありました。
横から中を覗くと猫頭人身像と犬頭人身像が鎮座してました。ひょえ〜〜っ
「ほとけのくに」はなぜが地下なんだけど、暗い空間の床にはステンドグラス細工のようなマンダラがあってその上で瞑想できるようになっています。壁側は石仏がずらり。
地元尼崎の常念寺もコッチの方向を目指して欲しいな〜と羨ましくなるお寺でした。
子供を含めて地域の方々に親しまれています。
僕もめちゃくちゃ楽しかったです
拝観料
無料
御朱印
お土産
お守り、小冊子など
以下、当ブログの六道・地獄に関する記事へのリンクです。
→人は死んだらどうなる?長岳寺
→全興寺:地獄は地域コミュニティ
→子育て幽霊飴(六道まいり)
→六道珍皇寺の小野箼と閻魔像
→説話/伝説 小野篁(おののたかむら)
→まんが日本昔ばなし「子育て幽霊』
→京都地蔵盆:智恵光院・六臂地蔵
→京都地蔵盆引接寺・小野篁作閻魔王像
→六観音が一堂に会する千本釈迦堂
→【小満】第二十三候:紅花栄(べにはなさく)